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【ヨミ】オフサイトミーティング オフサイトミーティング

「オフサイトミーティング」とは、直訳すると“現場を離れた場所で(off-site)”行われる会議という意味です。企業の重要な課題や案件を検討するにあたり、よりオープンで活発な議論を促すために、あえて社外に場所を移し、日常の喧騒から離れた特別な環境で集中的にミーティングを実施することを指します。
(2012/9/24掲載)
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オフサイトミーティングのケーススタディ

物理的、心理的に環境を変えてリフレッシュ
組織活性化は“気楽でまじめな話し合い”から

人間の意識や発想は“場”(site)の風土に縛られやすく、オフィスなど仕事の現場に身を置いていると、誰もが効率やスピードを求められる感覚からなかなか逃れられません。立場上の建前やメンツ、所属する部署の縄張り意識なども染み付いていますから、そうした環境下では、社員同士の突っ込んだ議論や自由闊達なコミュニケーションを望むのは難しいでしょう。

そこでオフサイトミーティング。場所を移し、職場というビジネスの日常から離れた環境にミーティングの場を設けるのです。ポイントは、環境を変えることによって参加者の意識そのものを職場の論理から開放し、リフレッシュすることにあります。社内での会議では思いつかないような柔軟な発想やブレークスルーとなるアイデアが期待され、それを引き出すような質の高い運営が求められます。

すでに欧米の企業や国内の外資系企業で導入が進んでおり、近年は、日本企業にも広まってきました。オフサイトミーティングでの宿泊利用を法人向けプランの目玉として売り出すリゾートホテルや旅館が現れるなど、観光業界からも新たなビジネスチャンスと目されているほどです。

また最近の傾向として、物理的・空間的な意味での場所を離れるという本来の趣旨とは別に、社員同士が組織の中での自分の“場所”、つまり立場や肩書きから離れて「気楽でまじめな話し合い」をするのがオフサイトミーティングのコンセプトであるという解釈も浸透しつつあります。

この場合は、何かを決めるというよりも、組織の活性化を図ることが主眼となります。そもそも会議やミーティングというと、かぎられた時間内に問題の原因を究明して解決策を打ち出すなど、何らかの結論と結論にいたる効率性が求められがちですが、それにとらわれるあまり、大胆なアイデアが出しづらくなったり、少数意見が顧みられなくなったり、声の大きい社員に発言が偏ったりするなど、組織にとって弊害が生じることも少なくありません。

実際にミーティングを行う場所が社内であれ、社外であれ、社員を日常の固定観念からoff-siteして「気楽でまじめな話し合い」の場を設定することは、組織の停滞を打破し、コミュニケーション改善の一助になると考えられます。

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