定年後再雇用
定年後再雇用とは?
定年後再雇用とは、希望者を定年後一定期間再び雇用する制度のことです。
全社員を対象にした定年延長よりも
再雇用制度で対応するケースが多い
改正高年齢者雇用安定法により、2006年4月から段階的に定年や継続雇用の上限を65歳まで引き上げることが義務づけられました。全社員を対象にした定年延長をする企業もありますが、一般には定年後再雇用で対応するケースが多いようです。
2001年から再雇用制度を導入したA社の場合は、59歳到達時に社員の希望を聞き、定年後1年ごとに雇用を更新、厚生年金定額部分の支給開始年齢を上限に再雇用しています。原則として現職のままのフルタイム勤務で、月給、賞与が支給され、年収は退職時の60%程度。社会保険にも加入し、労働組合員にしています。
同じく2001年から導入したB社では、2003年度の定年到達者は148人でした。再雇用希望者は半数の70人で、うち64人が改めて雇用され、希望者の9割以上が60歳以後も働いています。
しかし厚生労働省の調査では、定年延長や再雇用制度のない企業がまだ3割あり、導入しても一部社員に限っている例が少なくありません。このため厚労省と高齢・障害者雇用支援機構が「高年齢者雇用開発コンテスト」を開くなど導入促進を図っています。
2004年度のコンテストでは群馬県の産業機械製造業が最優秀賞を受賞。従業員70人の同社は希望者全員を65歳まで正社員として再雇用、高齢者と若年者を組み合わせたプロジェクトチームで技術継承をはかり、ミスを見込んだ「失敗予算」を組んで積極的に新技術に挑んでいることが評価されました。
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