オフショアリング
オフショアリングとは?
自社で行われている業務プロセスの一部、またはすべてを海外の専門企業に移管・委託すること。
コスト削減を目的に、海外へ業務委託
国内の雇用問題、技術流出、人材育成などに懸念
オフショアリングには、海外企業にアウトソーシング(オフショア・アウトソーシング)する場合と、海外支社や法人を設立し、業務を移管・委託する場合があります。
複数の国や地域に活動拠点を持つ企業では、古くから工場移転などに伴って「オフショアリング」が行われていました。昨今では、インターネットの普及やIT技術の進歩などによって、企業間のコスト競争が激しくなり、「オフショアリング」を経営戦略のひとつとして考える企業も増えつつあるようです。活用する主な分野として、情報システムの開発やバックオフィス業務(総務、経理)、コールセンターなどが挙げられます。
もともとの「オフショアリング」の目的は、人件費の安い国や地域に低賃金の労働を外部委託することでした。しかし、最近では、法務や会計、研究開発や設計などの専門的な職種でも「オフショアリング」が行われています。また人事業務についても、給与計算などの定型業務を海外に委託する企業が出てきました。活用が進む一方で、国内における雇用問題や、情報・技術の流出、人材育成の弊害などといった課題も指摘されています。
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