ネットワーク型組織
ネットワーク型組織とは?
「ネットワーク型組織」とは、特定のリーダーや上司を設けず、チームメンバーがフラットな立場で役割分担をしながらプロジェクトを進める組織のこと。従来の中央集権的なピラミッド型組織とは違い、それぞれが権限を持つことで自由に意見を言いやすく、スピーディーに作業を進めることができるという特徴があります。昨今は、オンラインチャットやビデオ会議などのITツールの広がりにより、ネットワーク型組織を構築しやすくなっています。
知と知の融合がイノベーションの種に
大企業でもネットワーク型組織を実践するには?
多くの日本企業は、ヒエラルキーの明確なピラミッド型組織です。ピラミッド型組織は、上下関係や組織内の序列が決まっていることから、責任の所在が明らかで、トップダウンでの運営がしやすいというメリットがあります。
一方で、階層が多いため、上から下まで情報が行き渡るのに時間がかかります。また、権限や序列が明確なため、手を挙げたり意見を出したりすることについて遠慮がちになるといったデメリットもあります。
そこで注目されるのが、ネットワーク型組織です。ネットワーク型組織には上下関係がないため、意見交換が活発に行われわれ、イノベーションにつながるアイデアの種が生まれやすいと言われています。さらに、階層がないことで煩雑な承認ルートも存在せず、それぞれの権限を持つ担当者がスピーディーに意思決定ができるというメリットもあります。
このような性質から、ネットワーク型組織はスタートアップや規模の小さい中小企業で導入されるケースが多くなっていますが、大手企業でもネットワーク型組織のエッセンスを取り入れようという動きも見えます。大企業を機能させるため一定の階層は残しつつ、新規事業などのプロジェクトを行う際に役職や部署を飛び越えてネットワーク型のチームを作るなど、ハイブリッドな組織運営をする企業も現れています。
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