【ヨミ】エッセンシャルワーカー エッセンシャルワーカー
「エッセンシャルワーカー(Essential Worker)」とは、私たちが生活を営む上で欠かせない仕事に従事している人々のことを指します。医療従事者、公共交通機関の職員、スーパーやドラッグストアの店員、配達員などが挙げられます。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、世界中で外出の自粛やロックダウンが相次いだことが、エッセンシャルワーカーという言葉が注目されるきっかけとなりました。
エッセンシャルワーカーのケーススタディ
エッセンシャルワーカーの需要増
人材各社による採用支援の取り組みも
2020年4月16日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、それまで7都府県に発令されていた緊急事態宣言が全国に拡大しました。外出自粛や在宅勤務の推奨、店舗への営業時間縮小や休業要請などにより、商店や飲食店は次々と休業し、キャッシュの貯えが少ない企業は厳しい局面にさらされています。これにより、非正規労働者にも影響がでています。「マッハバイト」の調査によると、アルバイト・パート就業者の7割超が「収入が減った」と回答し、さらに約3割は月5万円以上の減収となっていることがわかりました。
求人減により、人材業界にも間違いなく大きな影響をもたらすコロナショック。一方で需要が高まっている業種・職種もあります。それがエッセンシャルワーカーと呼ばれる仕事です。医療崩壊が懸念されている医療現場に携わる医療従事者をはじめ、小売や物流、公共交通機関など、人々の活動が制限された状況下において、ライフライン維持のために働く仕事に人手が求められています。
日本看護協会は政府が7都府県に緊急事態宣言を行った翌日の4月8日に、離職者にメールで復帰を呼びかけ、4月20日時点で110人が新たに就業しました。また、テイクアウトやデリバリーの需要が高まっていることから、宅配ピザチェーン「ドミノ・ピザ」では、正社員200人とアルバイト5,000人の、計5,200人の採用を目指すことを発表しています。
また、エッセンシャルワーカーの確保のため、人材各社による支援も始まっています。例えば、求人サービスの一部無料化や、成功報酬を一定数まで無料とする取り組みなどが挙げられます。ウイルス収束という全世界共通の目標に向け、自社が担うことができる役割は何なのか。企業の姿勢が問われています。
・参考
【新型コロナ】アルバイト就業者の7割超が収入減、約3割は月5万円以上の減収(リブセンス「マッハバイト」アンケート調査)
新型コロナウイルス感染症対策に関する日本看護協会の取り組み(日本看護協会)
長期戦略を見据え5,200名を採用予定4月から3ヶ月間に採用を強化(ドミノ・ピザ ジャパン)