ダブルバインドとは――発生する条件と上司や企業が気をつけるポイント 「ダブルバインド」とは、二つの矛盾した要求や情報を受け取ることで、どちらの選択肢を選んでも罪悪感や不安感をおぼえるような心理的ストレスのある状態のこと。米国の精神科医グレゴリー・ベイトソン氏によって提唱された理論で、日本語では「二重拘束」と訳されます...
心理的柔軟性とは――心理的安全性との違いや、高める方法 「心理的柔軟性」とは、「今、この瞬間」への気づきを持ちつつ、自分が本当に大切にしたい価値に集中し、効果的な行動をとる能力のこと。「ACT(アクト:Acceptance and Commitment Therapy)」と呼ばれる心の健康を維持・回復させ...
アサーションとは――意味と必要とされる背景をわかりやすく アサーション(Assertion)とは、相手を尊重しつつ自分の意見を伝えるコミュニケーション方法の一つです。 アサーティブネス(assertiveness)は直訳すると「自己主張」となり、アサーションについて長年にわたり研究してきた臨床心理士である平...
アサーションを実践するために アサーション(Assertion)とは、相手を尊重しつつ自分の意見を伝えるコミュニケーション方法の一つです。 アサーションを実践するためには、まず自分がどのようなコミュニケーションスタイルなのかを知ることが重要です。「アグレッシブ」「ノン・アサーティ...
ソーシャル・ローフィングとは――意味や現象を防ぐためにできることを分かりやすく解説 「ソーシャル・ローフィング」とは、社会心理学用語で「社会的手抜き」のこと。集団で作業を行うとき、人数が増えるほど一人当たりの生産性が低くなる現象を指します。社会的手抜きは、他者の存在を認識し、無意識的にでも他者に頼ることができると思える状況下で生じま...
仕事の生産性やイノベーションに影響を与える“雑談” コロナ禍で変化する、職場コミュニケーションのあるべき姿とは リモートワークを導入する企業が増える中、「オンラインでは、会議前後のちょっとした雑談ができない」「仕事の様子を見ながら、部下に声をかけられない」など、職場でのコミュニケーションの難しさに悩む声が聞かれるようになりました。組織や働き方が変化する現代で、...
成功の条件は信頼性や公正性 部下の成長を促す「ネガティブ・フィードバック」のため、上司が行うべき準備や工夫とは 近年、上司と部下による1on1など、新たな社内コミュニケーションのあり方を模索する企業が増えています。青山学院大学 教授の繁桝江里さんは、「相手の成長を支援するために悪い部分を伝えるネガティブ・フィードバックを有効活用できる」と提案します。職場の心理...
ローカス・オブ・コントロールとは――意味と例をわかりやすく解説 「ローカス・オブ・コントロール(Locus of Control)」とは、日本語で「統制の所在」とも言われ、行動を統制する意識が内(自己)にあるか外(他者)にあるかを分類する考え方のことを言います。頭文字をとって「LOC」とも呼ばれます。米国の臨床心...
MUM効果とは――なぜ不都合な情報は隠されてしまうのか。防ぐ方法は? 「MUM効果」とは、悪い情報を伝えることを避けようとする心理傾向のこと。情報の受け手である場合は、情報を与えられないと不安を駆り立てられるという傾向もMUM効果に含まれます。1970年にアメリカの心理学者であるS・ローゼン氏とA・テッサー氏によって提...
1on1を形骸化しないために、人事と上司ができることとは。リクルートマネジメントソリューションズが語る、企業が陥りやすい課題の本質 現場の対応力や組織の関係性の向上を目的に、1on1を導入する企業が増えています。一方で多くの企業において、上司が1on1で適切なコミュニケーションを取れているのか、人事は不安に感じています。今、1on1を行う上司は何に悩んでいて、どのような支援を求め...
組織心理学とは――意味と例をわかりやすく解説 「組織心理学」とは、応用心理学の一分野で、組織における人間行動を科学的に研究する学問です。組織という特殊な状況の中での人の行動を解明するには、従来の心理学だけでは不十分だとして1960年代に発展しました。個人とそれを取り巻く組織環境の中での人の行動や...
山浦一保さんに聞く:妬み、温度差、不満、権力、不信感……組織にはびこる「ネガティブ感情」を、いかにポジティブに変えて活性化していくのか 組織の多様化が進む中、とくに問題となっているのが、「妬み」や「不満」といった、一般的には「ない方がいい」と考えられているネガティブな感情。これらの感情に着目し、いかにポジティブな要素に変えていくかを研究しているのが、立命館大学の山浦一保教授です。個人...
堀田美保さんに聞く:職場における「アサーティブネス」の重要性とは 職場の人材の多様化や働き方の変化により、従業員間のコミュニケーションに課題を感じている企業が増えています。そこで注目されているのが「アサーティブネス」。相手も自分も尊重するコミュニケーション方法です。近畿大学教授の堀田美保さんに、職場におけるアサーテ...
セルフ・ハンディキャッピングとは――意味と例、克服するために必要なことは 「セルフ・ハンディキャッピング」とは、あらかじめ自分に対して不利な条件を与えることで、自尊心を守ろうとする心理状態のこと。アメリカの心理学者スティーブン・ベルグラス氏とエドワード・ジョーンズ氏によって提唱されました。何かに挑戦するときの言い訳としてよ...
パースペクティブ・テイキングとは――意味と例をわかりやすく解説 「パースペクティブ・テイキング(Perspective Taking)」とは、相手の立場に立って物事を考えること。日本語では「視点取得」などと訳されます。ミスコミュニケーションはさまざまな要因によって起こりますが、相手が置かれている状況を理解できず、...
役割曖昧性とは――意味と例、役割の曖昧さが職場に及ぼす影響は 「役割曖昧性」とは、自分の与えられた仕事内容や責任について、情報が不足しており、何を行えばよいかわからない状態のことをいいます。「役割の曖昧さ」とも呼ばれます。役割が曖昧なままでは、仕事への満足度の低さ、組織への帰属意識の低さ、不安感や欠勤の増加につ...
鈴木竜太さんに聞く:ポストコロナ時代に、職場における“人と人との関わりあい”はどう変わるのか 緊急事態宣言下で、オンライン会議や在宅ワークを導入する企業が増加。リモートワークが普及するにつれ、「多様な働き方」や「ジョブ型雇用」への関心が高まっています。一方、「職場」の存在意義とは何かを問う議論も活発です。新型コロナウイルス感染症の流行が収束の...
アンカリング効果とは|実は「選ばされて」いる?最初の情報が及ぼす影響 「アンカリング効果」とは認知バイアスの一種で、情報量が限られている状況下において、先に与えられた数字や情報を基に検討を始めることにより、その後の意思決定に影響を及ぼす傾向のことをいいます。マーケティングにおいて、その手法が多く活用されています。アンカ...
自己開示とは――意味と例、ビジネス相手と信頼関係を構築するには 「自己開示」とは、他者にありのままの自分をさらけ出すこと。自分の強みだけでなく、悩みや弱点なども含めて開示することをいいます。英語では「Self-disclosure」といい、1970年代に心理学者で精神医学者のシドニー・M・ジュラード氏によって提唱...
ビジネス環境の変化に対応するコミュニケーションスキルを磨く! 『日本の人事部』おすすめのコミュニケーション研修 コミュニケーションは円滑な組織運営やビジネスのベースとなるものですが、従業員のコミュニケーションスキルに課題を感じている企業は少なくありません。人材の多様化やグローバル化の進展により職場環境が大きく変化していること、また、ITツールの進化にともなって...