フリーアドレスの実態調査
フリーアドレス下ではたらく20代~50代オフィスワーカーの実態結果発表 約4割が‟席を変えない派“席の固定化を生む2つの要因とは?
総合人材サービスのパーソルグループで、ファシリティマネジメントのコンサルティング業務を手掛けるパーソルファシリティマネジメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:槌井紀之)は、フリーアドレス下ではたらく20代~50代のオフィスワーカーを対象にフリーアドレスの実態調査を行いました。はたらき方が多様化し、手段の一つとしてフリーアドレスを導入する企業が多いなか、ワーカーは、自由に席を選んでいるのでしょうか?調査結果の一部を抜粋してご紹介します。
1.フリーアドレスとは?
フリーアドレスとは、‟社員が自分の席を持たず、自由に席を選んで仕事ができるワークスタイル”のことです。はたらき方の多様性が重要視されている近年、注目されているワークスタイルの一つです。
2.フリーアドレス導入企業の概況
フリーアドレス導入企業の約7割がオフィス内に多様な用途のエリアを備えている。
フリーアドレス下ではたらくワーカーに、オフィス内に多様な用途のエリアがあるかどうかを調査したところ、約7割が「備わっている」と回答しました。このことから、フリーアドレス導入とオフィス環境の構築はセットで行われている会社が多いことが読み取れます。
約7割がフリーアドレス導入時に何かしらの説明を受けており、説明方法は「社内イントラ/社内報」がトップ。
フリーアドレス導入時に、総務部や人事部など管轄部門から導入の目的や背景についての説明があったかを調査しました。その結果、「十分な説明があった」28.3%、「簡単な説明があった」45.5%と7割以上の人が何らかの説明があったと回答。「特に説明はなかった」は14.5%でした。説明方法は、「社内イントラ/社内報」が55.9%でトップ。次いで、「説明会」44.1%、「メール/社内チャットツール」40.5%と続きます。
席を意識的に変えている人は約6割、約4割は席が固定化しがち。
フリーアドレスの利用状況を探るため、仕事をする上で意識的に座る場所を変えているかを調査しました。 その結果、「たまに変えている」が38.4%と一番多く、次いで「あまり変えてない」24.1%、「変えている」21.2%、「全く変えていない」12.7%、「わからない」3.6%。この結果から、約6割の人が意識的に座る場所を変えており、約4割は席が固定化しがちであることが分かりました。
3. 席を変える人/変えない人の違いとは?
では、席を変える人とそうでない人の違いは、一体どこにあるのでしょうか。
調査結果をさらに深堀して、ポイントを見ていきます。
フリーアドレス導入時の説明有無
「席を変えている」と回答した人のうち、「フリーアドレス導入時に説明があった」と回答した人ほど意識的に席を変えている傾向があることが分かりました。フリーアドレスを上手く運用するためには、導入時にワーカーに向けた丁寧な説明をすることが重要であると言えます。
オフィス環境の充実度
「多様なエリアが備わっている」オフィス環境ではたらく人ほど、意識的に「席を変えている」「たまに変えている」と回答する人が多いことが分かりました。一方で、「多様なエリアは備わってない」人ほど、席の固定化率が高くなっている傾向があります。オフィス内に多様なエリアが備わっている人は、備わっていない人と比べると、意識的に「席を変えている」が5倍以上多くなっています。この結果から、フリーアドレスをうまく運用するには、席をフリーアドレス化するだけではなく、業務に合わせて選べる多様なエリアがオフィス内に充実しているかが大きく影響すると言えます。多様なエリアが備わっていることで、はたらく席を自分で選ぶ意識がワーカーに芽生え、より周遊させやすくするのではと推察します。
【調査概要】
目的 :フリーアドレス導入企業における「席の固定化」の原因をワーカー視点で探るため。
対象エリア:東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪
対象年齢 :20~50代のオフィスワーカー
調査期間 :2024/3/29~2024/4/2
有効回答数:448サンプル
調査方法 :インターネット調査
調査機関 :パーソルファシリティマネジメント株式会社
◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。
(パーソル ファシリティマネジメント株式会社/7月10日発表・同社プレスリリースより転載)