女性ダブルケア経験者では4割近く、男性でも2割が「介護や育児を理由に仕事をやめたことがある」~『ダブルケアに関する調査2017』:ソニー生命保険
ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)と横浜国立大学 大学院国際社会科学研究院 相馬 直子准教授、ブリストル大学(英国) 社会・政治・国際学研究科 山下 順子講師は、2016年10月29日~11月6日の9日間、全国の大学生以下の子どもを持つ父親・母親に対し、昨年に続き2回目となる全国規模での「ダブルケアに関する調査」をインターネットリサーチで実施し、2,100名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
<調査結果 概要>
【『ダブルケア』 と仕事の両立】
●有職者の1割半が「介護や育児を理由に仕事をやめたことがある」
女性ダブルケア経験者では4割近く、男性でも2割が「介護や育児を理由に仕事をやめたことがある」と回答
●ダブルケアと仕事の両立で苦労した点 「ダブルケアという問題が職場で認知されていない」が3割半
未経験者が苦労すると思う点では「介護サービス利用と仕事の両立がしにくい」がトップに
●ダブルケアと仕事の両立の理想像 「子育て・介護・仕事のバランスをよく」が4割
しかし、現実はバランスが上手く取れず、「子育てと仕事が中心」が3割半で最多
●ダブルケアと仕事の両立のために職場に必要なこと 「休暇の取りやすさ」「柔軟な出社時間」
【『ダブルケア』の金銭的負担】
●ダブルケアに関する毎月の負担額 平均負担額は81,848円
親の医療・介護関連の費用 全て「親の年金や預貯金」から出している人が2割
●女性の7割は「親の年金・預貯金」からと予想も、「自身の世帯収入」からを予想する男性が4割
【『ダブルケア』に対する備え・支援】
●やっておいたほうがよかったダブルケアの備え 「親が元気なうちに話し合う」が3割半で最多
男性では「家族の要介護リスクの整理」が最多、女性では「ダブルケア費用の準備」が最多
ダブルケア未経験者の6割が「ダブルケアの備えを何も行っていない」
【全国初 地域別『ダブルケア』実態調査】
●ダブルケアを経験6.5%、ダブルケアが自分事の問題13.5%
ダブルケアが自分事の問題である人の割合 最も高かったのは九州・沖縄、次いで近畿
≪『ダブルケア』 認知度調査≫
『ダブルケア』という言葉を聞いたことがある人の割合 経験者では4割
昨年調査と比較 自身のダブルケアの状況に関わらず言葉を聞いたことがある人の割合は上昇
●女性のダブルケア経験者が実感した負担 「精神的しんどさ」7割半、「体力的しんどさ」6割半
男性のダブルケア経験者では「経済的負担」や「仕事との両立」の問題が重荷になる傾向
ダブルケアの負担 経験者の実感と未経験者の予想には大きな開き
<調査概要>
調査タイトル: ダブルケアに関する調査2017
調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする 全国の大学生以下の子どもを持つ父親・母親
調査期間: 2016年10月29日~11月6日
調査方法: インターネット調査
調査地域: 全国
有効回答数: 2,100サンプル(全国7地域×男女の比率が均等になるように抽出)
調査協力会社: ネットエイジア株式会社
◆本調査の図表・詳細は、こちらをご覧ください。
(ソニー生命保険株式会社 http://www.sonylife.co.jp/ /3月17日発表・同社プレスリリースより転載)