企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】プロパーシャイン プロパー社員

「プロパー社員」とは、「正規の、本来の」などの意味をもつ英語のproperから転じた和製英語まじりの言い回しで、いわゆる“生え抜き”の社員や正社員のことを言う、日本の企業社会に特有の表現です。「プロパー」と略して使われることが多く、その意味するところは使う文脈や職場によって異なります。中途入社や出向社員ではないという意味で「新卒採用の生え抜き社員」を言ったり、派遣社員や契約社員に対する「正社員」の意味で使われたりする言葉です。IT業界では、下請け会社や協力企業などの外部スタッフと区別して、自社社員のことを「プロパー(社員)」と呼びます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロパー社員のケーススタディ

職場で生え抜き、正社員、自社社員を特別視!?
そうでない社員が痛感する“ギャップ”とは

Properという言葉は本来、「正しい」「適切な」「本来の」などの意味を表す英語の形容詞ですが、現在、ビジネスで広く用いられている「プロパー」は、これが転じた和製英語。他の言葉と熟語を成すことが多く、「プロパー社員」はその典型例の一つです。主に職場内や業界内の用語として使われるせいか、社会人になってから初めてその言葉を聞く人がほとんどで、コピーライター、エッセイストの糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載「オトナ語の謎」でも、ビジネストークに頻出する意味の分かりにくい独特な言葉――“オトナ語”の例として紹介されています。また、このオトナ語に関して、ライフネット生命がビジネスパーソンを対象に行った調査によると、職場で使う<カタカナ語・外来語が由来のオトナ語>の第2位が「プロパー(社員)」でした。

「プロパー社員」は、主に三つの意味で用いられます。一つ目が、中途入社や出向社員ではない、新卒入社から在籍する「生え抜きの社員」という意味。二つ目が、契約社員や派遣社員、パート社員など非正規雇用に対する「正社員」という意味。そして三つ目に、協力会社や下請会社の社員などが常駐している職場で、そうした外部スタッフと区別するために「自社の社員」を「プロパー」と呼ぶケースです。

いずれにせよ、日本のビジネスシーンにこうした独特の表現が根付いているのは、同じ職場やチームで働くメンバーであっても、お互いの身分や立ち位置に敏感で、その差異にこだわる意識が強いからかもしれません。実際、「プロパー社員」とそうでない社員との間には、さまざまな “壁” や “ギャップ” があるようです。

2016年1月、総合人材サービスのマンパワーグループが、過去5年以内に転職経験を持つ正社員の男女400人を対象に転職後の実態に関する調査を実施し、入社後、生え抜きの「プロパー社員」にどのようなギャップを感じるかを訪ねました(複数回答可)。それによると、最も多かった答えが「何かと融通が利かない」で21.8%。「給与体制」が2位で18.3%、3位が「保守的でチャレンジをしたがらない」で14.3%という結果でした。ギャップを感じた具体的なエピソードとしては、「プロパー社員はその会社しか知らないため、視野が狭く、他のやり方を受け入れない」といった厳しい声も寄せられています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

制約社員
「制約社員」とは、働く場所や時間、従事する仕事内容などの労働条件について何らかの制約をもつ社員の総称です。伝統的な会社組織の基幹を成してきた正社員が、会社に言われれば「いつでも・どこでも・どんな仕事でも」働く無制約社員を前提とするのに対し、近年は特定の場所や時間での勤務を希望するパートタイマー・契...
ぶら下がり社員
「ぶら下がり社員」とは、いわゆる問題社員の類型の一つで、仕事や組織へのコミットが弱く、指示された用件や与えられた仕事はこなす反面、求められる以上の役割はけっして果たそうとしないタイプの社員を指します。目的意識や成長への意欲に欠け、現状維持に安住したがる傾向が強いため、会社や上司には従順ですが、自らが...
出戻り社員
「出戻り社員」とは、一度自主退職して他社で働いたり、独立したりした人が元の会社に再雇用されること、またはその社員を指す言葉で、「ブーメラン社員」とも言われます。日本の伝統的な就業観から、かつては戻る側にも受け入れる側にも抵抗がありましたが、転職が一般化したことや深刻な採用難から、最近では出戻り社員を...

関連する記事

月給制それとも年俸制?昇給制度や人事考課は?パート契約社員の最新実態を探る
多様化する非正規社員――パートタイマーおよび契約社員の労働の状況や内容について、労務行政研究所の調査結果をもとに探ってみます。
2005/02/21掲載人事・労務実態調査
3年目社員の「賢い」育て方 (第1回)
「若手社員の約3割が、入社から3年以内で退職している」といわれる。今や若手社員の早期離職は、大きな社会問題だ。企業としては当然対策を講じるべきだが、若手社員の実情を把握しないまま策定した一方的なものでは、本人たちになかなか受け入れられないだろう。
2008/04/09掲載注目の記事
近藤宣之さん: 24年間リストラなし。お客様満足より社員満足 会社に大切にされている実感があってこそ、社員は力を出せる(前編)
著書『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』で話題となった、日本レーザー 代表取締役社長 近藤宣之さん。「社員を大切にする」ことを経営理念として貫くことで、会社の利益も上がっていく。その好循環を生み出す経営手腕に迫ります。
2017/09/04掲載キーパーソンが語る“人と組織”

関連するQ&A

契約社員就業規則の同意をもらう社員の範囲について
質問いたします。弊社では現在社員300名、うち10名が契約社員です。このたび契約社員就業規則を改正するにあたり、同意をとろうと思います。その際同意をとる社員は契約社員だけでいいのでしょうか。もしくは全社員の方がいいのでしょうか。ちなみに、正社員を対象とした就業規則を改正する場合、全社員を対象に同意を...
社員紹介制度の報奨金
他の方の質問にありましたが、そもそもどうして報奨金を社員に支払うことが違法なのでしょうか。
誕生日を偽って入社した社員の取り扱い
15年前に入社した社員より自己申告があり、誕生日を偽っていたとのことです。当時はパート社員でしたので特に書類提出をさせませんでしたが、今は、社員となっています、どのように取り扱えばよいでしょうか。懲戒処分は可能でしょうか。
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
人事・労務の専門家が親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

分類:[ 雇用 ]
分類:[ 人事トレンド ]
新卒採用向けの「採用管理システム」を比較する4つのポイントを解説! 特長や料金も一覧で検討できます

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

シェアNo.1採用管理システムi-web

50音・英数字で用語を探す

注目コンテンツ


新卒採用向け「採用管理システム」導入のポイント~競争力を持った採用活動の実現に向けて~

新卒採用向けの「採用管理システム」。導入する際に押さえておくべきポイントと選び方のヒントを解説


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


SAPジャパン「人事業務効率化セミナー」レポート<br />
三井造船グループのシェアードサービスに学ぶ、業務効率化の真実

SAPジャパン「人事業務効率化セミナー」レポート
三井造船グループのシェアードサービスに学ぶ、業務効率化の真実

昨今の激変する経済環境に企業が対応していくためには、人事業務の「効率化...


ミツイワが「福利厚生サービス」を利用する目的とその効果とは?

ミツイワが「福利厚生サービス」を利用する目的とその効果とは?

ミツイワ株式会社 総務部 課長 松波 弘治さん、人事部 次長 田中 堅...