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【ヨミ】プロパーシャイン プロパー社員

「プロパー社員」とは、「正規の、本来の」などの意味をもつ英語のproperから転じた和製英語まじりの言い回しで、いわゆる“生え抜き”の社員や正社員のことを言う、日本の企業社会に特有の表現です。「プロパー」と略して使われることが多く、その意味するところは使う文脈や職場によって異なります。中途入社や出向社員ではないという意味で「新卒採用の生え抜き社員」を言ったり、派遣社員や契約社員に対する「正社員」の意味で使われたりする言葉です。IT業界では、下請け会社や協力企業などの外部スタッフと区別して、自社社員のことを「プロパー(社員)」と呼びます。
(2016/7/7掲載)

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プロパー社員のケーススタディ

職場で生え抜き、正社員、自社社員を特別視!?
そうでない社員が痛感する“ギャップ”とは

Properという言葉は本来、「正しい」「適切な」「本来の」などの意味を表す英語の形容詞ですが、現在、ビジネスで広く用いられている「プロパー」は、これが転じた和製英語。他の言葉と熟語を成すことが多く、「プロパー社員」はその典型例の一つです。主に職場内や業界内の用語として使われるせいか、社会人になってから初めてその言葉を聞く人がほとんどで、コピーライター、エッセイストの糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載「オトナ語の謎」でも、ビジネストークに頻出する意味の分かりにくい独特な言葉――“オトナ語”の例として紹介されています。また、このオトナ語に関して、ライフネット生命がビジネスパーソンを対象に行った調査によると、職場で使う<カタカナ語・外来語が由来のオトナ語>の第2位が「プロパー(社員)」でした。

「プロパー社員」は、主に三つの意味で用いられます。一つ目が、中途入社や出向社員ではない、新卒入社から在籍する「生え抜きの社員」という意味。二つ目が、契約社員や派遣社員、パート社員など非正規雇用に対する「正社員」という意味。そして三つ目に、協力会社や下請会社の社員などが常駐している職場で、そうした外部スタッフと区別するために「自社の社員」を「プロパー」と呼ぶケースです。

いずれにせよ、日本のビジネスシーンにこうした独特の表現が根付いているのは、同じ職場やチームで働くメンバーであっても、お互いの身分や立ち位置に敏感で、その差異にこだわる意識が強いからかもしれません。実際、「プロパー社員」とそうでない社員との間には、さまざまな “壁” や “ギャップ” があるようです。

今年1月、総合人材サービスのマンパワーグループが、過去5年以内に転職経験を持つ正社員の男女400人を対象に転職後の実態に関する調査を実施し、入社後、生え抜きの「プロパー社員」にどのようなギャップを感じるかを訪ねました(複数回答可)。それによると、最も多かった答えが「何かと融通が利かない」で21.8%。「給与体制」が2位で18.3%、3位が「保守的でチャレンジをしたがらない」で14.3%という結果でした。ギャップを感じた具体的なエピソードとしては、「プロパー社員はその会社しか知らないため、視野が狭く、他のやり方を受け入れない」といった厳しい声も寄せられています。

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