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【ヨミ】ナデシコメイガラ なでしこ銘柄

「なでしこ銘柄」とは、東京証券取引所(以下、東証)と経済産業省が女性人材の活用に積極的な企業を選定し、投資家に紹介する取り組み、および選ばれた東証一部上場企業を指す呼称です。名称の由来はサッカー日本女子代表のなでしこジャパンから。企業側に女性活用の推進を促すとともに、日本株の魅力をアピールし、個人投資家などを市場に呼び込むのがねらいです。2013年2月に第1回の選定・発表が行われ、東証一部上場企業約1,700社の中から、日産自動車、花王、ファーストリテイリングなど17社がなでしこ銘柄に選ばれました。
(2013/5/13掲載)

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なでしこ銘柄のケーススタディ

女性活用推進と高い経営効率が選定条件
女性が活躍するとマーケットも高評価

なでしこ銘柄」の選定基準は次の通りです。まず東証一部上場企業を対象に、各企業における女性の活躍度を(1)女性のキャリア支援(2)仕事と家庭の両立サポートという二つの側面からスコアリングし、その女性活躍スコアの高い企業の中から、さらにROE(自己資本利益率)が業種平均以上である企業を選んで「なでしこ銘柄」に認定します。つまり女性人材の活用に積極的で、なおかつ経営効率にも優れていることが「なでしこ銘柄」の条件というわけです。

女性の活躍と経営パフォーマンスの向上――多様な人材の力を引き出すダイバーシティ・マネジメントの視点に立てば、この二つが“原因と結果”の関係にあることは明らかでしょう。女性活用の推進は、旧来の企業の論理に囚われない自由な発想から幅広いニーズに対応した製品やサービスを生み出し、グローバルな競争力の強化にもつながります。また女性の活躍支援は企業の果たすべき社会的責任(CSR)としても極めて重要であり、近年、海外の機関投資家の間では、収益などの財務指標だけでなく、そうしたCSRへの姿勢を基準に投資先を選ぶ傾向も強まっています。

事実、東証が女性活躍スコアの高い72銘柄を指数化して試算したところ、2009年4月からの値動きは東証株価指数(TOPIX)を上回っていました。とりわけ12年末からの株価回復局面では、超過率が増大していることもわかっています。

今回「なでしこ銘柄」に選ばれた企業の多くも女性活用の推進を業績拡大につなげ、市場から高い評価を受けています。女性の店長が全体の3分の1を占める「ユニクロ」のファーストリテイリングでは、女性目線の商品戦略やネット販売の強化で効率的に収益を拡大、12年8月期のROEは20%にまで上昇しました。日産は事業所内託児所を複数設置して、仕事と家庭の両立サポートを推進。花王も国内のグループ正社員に占める女性管理職の割合を1割近くにまで引き上げています。ROEは日産、花王ともに前期実績で11%と、東証一部上場企業の平均(約5%)を上回っています。

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