【ヨミ】ヒューマンスキル ヒューマンスキル

「ヒューマンスキル」(human skill)とは、他者との良好な人間関係を構築・維持するために必要な能力や技術のこと。対人関係能力とも言われ、業種・職種に関係なく、ビジネスパーソンなら誰でも職務を遂行する上で求められる普遍的なスキルです。具体的には、相手の話をきちんと聞いて理解するヒアリング、話し合いのなかで自分の意見を主張するネゴシエーション、自分の考えを的確に、論理的に伝えるプレゼンテーション、さらにはリーダーシップやビジネスマナーなどが挙げられます。
(2010/9/17掲載)

ヒューマンスキルのケーススタディ

ミドルマネジメントに必須の「上司力」
専門職も専門技能だけでは評価されない

ハーバード大学のロバート・カッツ教授は企業のマネジャーに求められる能力として、「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」そして「ヒューマンスキル」の三つを挙げています。テクニカルスキルとは、業務遂行能力あるいは業務知識と呼ばれるもので、たとえば経理担当者にとっての会計財務の専門知識、ITエンジニアならプログラミング言語が使えることなどが、これに当たります。ヒューマンスキルと異なり、求められる技能は業種や職種に自ずと特化されるのが普通です。コンセプチュアルスキルは概念化能力とも呼ばれ、物事を概念化・抽象化して考えることで複雑な問題の本質を理解し、的確な意思決定を下す能力です。

カッツ理論では、マネジャーの階層が監督者層→管理者層→経営者層と上がるにつれて、テクニカルスキルの重要度は相対的に低下し、逆にヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルがより求められるようになると指摘しています。後者は人の上に立つほど重要度が増すわけですから、流行の言葉でいえば「上司力」と表現しても差し支えないでしょう。とりわけ組織の屋台骨を支えるミドルマネジメントには、チームを束ねて現場を切り回すために、対人関係能力であるヒューマンスキルが絶対に欠かせません。この能力を高めることによって、自らのテクニカルスキルを部下に効率よく伝達したり、逆にトップマネジメントからコンセプチュアルスキルを吸収したりすることも容易になるからです。

社内だけでなく顧客接点においても成否のカギを握るだけに、採用や昇進・昇格の条件として重視されています。実際、企業の人事担当者に求める人材像を尋ねると、決まって「ヒューマンスキルの高い人」との答えが返ってきます。とくに近年はITエンジニアなど、従来ならテクニカル重視で“一芸に秀でる”イメージが強かった技術系の専門職にも、ヒューマンスキルを求める傾向が高まっています。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)で長く人事担当執行役員を務めたCTCビジネスサービス代表の富田博氏は「いまやITエンジニアにはハードウェアやソフトウェアの販売だけでなく、これらを組み合わせたサービスやソリューションを提供し、お客さまの経営をサポートする役割が期待されている。エンジニアであっても、経営層にも理解できる言葉で、システムの提案を行えるヒューマンスキルが必要な時代になってきた」と指摘します。

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

会員登録はこちら

既に日本の人事部会員の方は、ここからログイン

この記事をおススメ

(情報未登録)さんのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

おススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

(情報未登録)さんのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

あわせて読みたい

関連する記事

関連するQ&A

関連するキーワード