オープン・シェア
オープン・シェアとは?
「オープン・シェア」とは、自分が持つ情報やデータをオープンにして広くシェアすることで、全体のレベルアップを図ること。通常、苦労して積み上げた技術や知識は自分の中にとどめておきたいものです。他に追随できないような専門性を持ちブランド価値を高めることは、当然の生存戦略とも言えます。しかし、オープン・シェアにおいては、巡り巡って自分の成長につながることもあり、集合知によって成長の好循環を生み出します。
技術や知識をオープン化することの
二つのメリットとは
知識や技術をオープン・シェアすることは勇気がいることです。これまで投資してきた時間や努力を思えば、知識やスキルは財産のようなもの。しかし、現在は価値があるものでも、5年後、10年後はどうでしょうか。時代や環境の変化とともに、情報は古くなり、価値は下がっていってしまいます。
情報をオープン化することによるメリットは二つあります。一つは、他者に情報を伝達しようとすることで、知識や技術をあらためて言語化すること。これまで暗黙知だった部分を整理でき、自分自身も情報の棚卸しができます。
もう一つは、情報を知り得た他者によって、よりよい意見や指摘をもらえる可能性があること。情報をオープンにすることで複数の視点から対象をブラッシュアップできるようになり、一人で内省しながら成長していくよりも速いスピードで成長することができるようになります。
オープン・シェアの潮流は、ビジネス界にも及んでいます。自社のマネジメント方法や研修内容を公開する企業が増えているのです。ノウハウや実績を広く公開することによって集合知が増え、その企業への信頼も増すような時代です。目先の利益を目標にするのではなく、さらに大きなビジョンで知を共有した先に、イノベーションが待っているのかもしれません。
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