企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】ニューロダイバーシティ ニューロ・ダイバーシティ

「ニューロ・ダイバーシティ」とは、すべての脳にはそれぞれに違いがあり、その違いは優劣ではなく個性だとする考え方のことをいいます。脳の多様性や神経多様性とも訳され、自閉症やADHDといった神経疾患も普通のヒトゲノムの差異の結果として現れるもので、それぞれ固有の強みを持っている、と提唱する考え方です。(2019/6/28掲載)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ニューロ・ダイバーシティのケーススタディ

発達障がいのある子への療育と
脳の多様性が両立する世界へ

ニューロ・ダイバーシティの概念は、1990年代後半に「自閉症やADHDなどの精神疾患は病的なものだ」という通説が流布した際、それに対抗する考え方として生まれました。神経学的な違いは、ジェンダーや民族、性的指向、障がいなどと同じように、一つの社会的カテゴリとして扱われ、尊重されるべきだと主張するアプローチです。

ニューロ・ダイバーシティの対になる概念が「ニューロ・ノーマル」。俗にいう健常者を「普通」とし、そういった子どもだけを対象に教育プログラムが組まれる点は、現行の教育システムの問題点であるといわれています。モーツァルトやアインシュタイン、トーマス・エジソンやレオナルド・ダ・ヴィンチなどの偉人たちはみな、現代であれば自閉症と診断されていただろうと予測されています。彼らがはみ出し者として社会から除外されていたなら、才能は開花せず、世界を変えた大発明が起こらなかったかもしれません。

ニューロ・ダイバーシティの考え方が広がる中で、企業においても、自閉症やADHDといった神経疾患を持った人を活用する動きが進んでいます。こうした人材は、コミュニケーションが苦手であることなどを理由に、これまで職場ではなかなか受け入れが進んでいませんでした。しかし、特定の優れた能力を持つ人も多いため、その力を生かして働ける環境を整えることで、大きな戦力として活躍が期待できるのです。

実際、シリコンバレーなどでは、発達障がいやADHDの傾向のある人材を積極的に採用している企業が少なくありません。エンジニアなど、細かい部分への注意力が求められる仕事では、高い集中力を持ったニューロ・ダイバースな人材の活躍が期待できるのです。今後、さらに人手不足が深刻化することが予想される中で、こうした人材が力を発揮できる環境を整えることが、企業には求められています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい

エンプロイメンタビリティ
「エンプロイメンタビリティ」(employmentability)とは、「企業の雇用能力」を意味する用語です。雇用される側からみて魅力的な企業か、継続的に雇用されたいかといった価値に関する概念で、雇用主としての能力や優秀な人材をひきつける吸引力を表します。単に高報酬を保障できればいいということでは...
タレント・マネジメント
人材こそ企業の競争力の源泉と見なし、採用から配置、育成、キャリア形成といった一連のプロセスを効果的に管理・支援するしくみを指します。
インクルージョン
組織内の誰にでもビジネスの成功に参画・貢献する機会があり、それぞれに特有の経験やスキル、考え方が認められ、活用されていることを「インクルージョン」(inclusion)と言います。「ダイバーシティ」が組織内に多様な人材がいる状態を表すのに対して、包括、包含、一体性などの語意をもつインクルージョンは、...

関連する記事

研修・人材育成とは
人材育成のために、今、企業に求められていることは何か。企業における人材育成の現状について確認し、今後、どのような対策を行っていけばいいのか、進むべき方向性を整理した。
2012/10/12掲載よくわかる講座
人事マネジメント「解体新書」第61回 見直しが求められる「人材開発部門」の役割・機能(前編) ~企業と従業員のニーズの変化にどう対応していくか
企業の「人材開発部門」には、変革を推進していく担い手として、経営に貢献できる人材開発のプロとしての役割・機能であることが求められている。 『前編』では、人材開発部門に変化対応が求められている背景と、企業における人材開発の現状を見ていくことにする。
2013/01/11掲載人事マネジメント解体新書
若手採用のパラドックス
せっかく採用した新入社員がすぐに辞めてしまう、という悩みを抱える企業は少なくない。そのため“すぐにやめない人材”であることも選考のポイントとなる。人材紹介会社で扱う「第二新卒」に対しても、その点を重視する企業は多いのだが――。
2017/04/03掲載人材採用“ウラ”“オモテ”

関連するQ&A

賞与に考え方について
当社の賞与に考え方は、業績、各個人の成績に応じて算出することになっています。 しかし、その業績の考え方及びどのように賞与額に反映させるかは明確ではなく 社員に対して、支給計算に関する考え方を明確に示しておきたいと考えています。 企業によっては、赤字続きだと賞与は全く支給されない企業もあるようです...
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
人事・労務の専門家が親切・丁寧にお答えします。
健康経営を戦略的に推進するステップとは?取り組み事例と外部サービスの選び方

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

ボブ・パイク 参加者主体の研修テクニック シェアNo.1採用管理システムi-web

50音・英数字で用語を探す

新着用語 一覧

注目コンテンツ


「2020年度 新入社員育成」ソリューション特集

新入社員研修の種類やカリキュラム例、企業事例、おススメの「新入社員研修」サービスをご紹介します。



健康経営の実践に必要なステップ、外部サービスを選ぶ際のポイント

健康経営を戦略的に推進するための必要なステップや取り組み事例、外部サービスを選ぶ際のポイントをご紹介します。


【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


大介護時代、到来!日本の“働き方”を変えるためにICTはここまで進化した

大介護時代、到来!日本の“働き方”を変えるためにICTはここまで進化した

いわゆる団塊世代が75歳以上の後期高齢者になると、日本は「大介護時代」...