企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】ジンセイサイセッケイダイイチセダイ 人生再設計第一世代

「人生再設計第一世代」とは就職氷河期世代を言い換えたもので、集中的に支援していくべきとされる世代のことをいいます。就職氷河期世代とは、1990年代半ばから2000年代半ばにかけて社会に出た人たち約1700万人のこと。高等教育機関の卒業時期に、ちょうどバブル崩壊が起きた世代です。当時は景況感の影響で就職が難しく、現在でも無職や非正規雇用の人が多いといわれています。(2019/5/31掲載)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人生再設計第一世代のケーススタディ

就職氷河期世代の名称変更で
社会から寄せられた賛否の声

1991年のバブル崩壊をきっかけとして、日本中の企業が人件費削減のために新卒採用者数を大幅に減らしました。1991年の大卒求人倍率(大学卒業予定者で民間企業への就職を希望している人、一人あたりの求人数)は2.86倍でしたが、バブル崩壊後にその数値は下がり続け、2000年卒には初めて1倍を切る0.99倍にまで下落しています。(リクルートワークス研究所より)

新卒一括採用の文化が根強い日本では、新卒で入社できなかった場合、キャリアが閉ざされてしまうことが少なくありませんでした。現在は第二新卒やキャリア人材の採用が活発に行われていますが、そういった採用がまだ一般的ではなかった就職氷河期世代の人たちの中には、不利な状況から抜け出せないまま、今でも無職や非正規雇用である人が多いといわれます。

こうした状況を受けて、2019年3月に安倍首相が「就職氷河期世代の支援強化」を発表。その翌月に行われた経済財政諮問会議で、就職氷河期世代の名称を「人生再設計第一世代」と変更し、2019年夏から約3年間をかけて集中的な支援を行う方針が決まりました。

支援策の具体案としては、ハローワークや大学などが連携し、対象者のうち半数の雇用安定化を目指すこと、地方への人材移動を促進することなどが検討されています。

このような動きに賛同する声もあれば、人生再設計第一世代という名称や支援内容を疑問視する声もあります。「“人生再設計”は言葉遊びに過ぎない」「欠陥品と言われているようなもの」「就職氷河期世代の能力開発だというが、能力の問題ではなく企業側の都合で非正規雇用になっただけ」など、本質的な課題解決にはならないと懐疑的な意見が寄せられました。何歳になっても自分自身でキャリアを描けることは、該当の世代だけでなく、どの年齢層の人たちにも有益なこと。プログラム案で終わらせず実施に至るか否か、またその結果について注目が集まっています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

あわせて読みたい

ミレニアル世代
「ミレニアル世代」とは、2000年以降に成人、あるいは社会人になる世代を指す言葉です。ミレニアル(Millennial)は、英語で「千年紀の」という意味。おもに米国で1980~2000年頃に生まれた若者を「ミレニアル世代」「新千年紀世代」と呼び、それ以前の世代とは異なる特性を持つと注目されています。...
2020年問題
企業における「2020年問題」とは、バブル期に大量採用したバブル世代社員や人口が相対的に多い団塊ジュニア世代社員の高齢化にともなうポスト不足、人件費負担増などの諸問題を指す言葉です。現在、多くの日本企業で人員構成上のボリュームゾーンを占めるのがバブル・団塊ジュニア世代。2020年代には40歳代後半~...
ジェネレーションZ(Z世代)
「ジェネレーションZ(Z世代)」とは、1990年半ばから2010年頃までに生まれた世代のことを指します。由来となったのはアメリカの作家ダグラス・クープランドによる書籍『ジェネレーションX ―加速された文化のための物語たち』。本書の中で、60~70年代前半に生まれた世代はジェネレーションXと名付けられ...

関連する記事

新卒の時の景気で人生が決まる? リベンジ転職
ここ数年売り手市場が続く新卒採用。多くの企業が「人手不足」を訴えるのを見て、複雑な気持ちになっている人も多いのではないだろうか。特に、就職氷河期に新卒で就職活動を行った世代が、「人手不足の今ならキャリアアップが可能ではないか」と考え、転職相談に訪れることが増え...
2016/08/01掲載人材採用“ウラ”“オモテ”
人事マネジメント「解体新書」第53回 2013年 新卒採用の動向と対策(前編)
2013年の新卒採用は、日本経団連の倫理憲章によって、例年より2ヵ月遅れて2011年12月にスタートした。これにより、多くの企業が採用戦略の見直しを迫られることになった。まずは、2013年新卒採用の見通しはどうなっているのか、データを中心にその動向を見ていくこ...
2012/02/27掲載人事マネジメント解体新書

関連するキーワード

分類:[ 雇用 ]

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

50音・英数字で用語を探す

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


企業が社員の「睡眠改善」に取り組む時代<br />
働くひとのための「眠り方改革」とは
new

企業が社員の「睡眠改善」に取り組む時代
働くひとのための「眠り方改革」とは

睡眠改善への取り組みが今、注目を集めています。健康への影響にとどまらず...


これまでのやり方では、VUCAの時代を乗り切れない!<br />
いま日本企業に必要な人事マネジメントとは
new

これまでのやり方では、VUCAの時代を乗り切れない!
いま日本企業に必要な人事マネジメントとは

VUCAの時代となり、あらゆる意味でこれまでの企業経営が見直されていま...


働き方改革の時代に必要な勤務管理システム活用術<br />
システム選定のポイントと導入までの道筋を解説!

働き方改革の時代に必要な勤務管理システム活用術
システム選定のポイントと導入までの道筋を解説!

2019年4月より大企業に対する適用がスタートした「働き方改革関連法」...