集合研修とOJTに関する実態調査
成果が出る育成手法は「OJT」か「集合研修」か。
現場実践の鍵は「指導品質の平準化」と「指導員の負担軽減」
研修による「理解」を「できる」に進化させ、やりっぱなしを解決する人財育成AI「シェルパ」を開発するシェルパス株式会社(本社:東京都渋谷区・代表取締役:新井 豪一郎)は、20代〜50代の会社員・公務員400名を対象に「集合研修とOJTに関する実態調査」を実施いたしました。
【調査結果サマリ】
- 調査対象者は20代〜50代の会社員・公務員400人
- 現場で実務の成果(定着・パフォーマンス向上)に直結すると感じる育成手法は「OJT」が57.3%と最多
- 集合研修は「横のつながり」や「体系的知識」に強みがある一方、57.5%が「受講しただけで満足して終わりがち」と回答
- OJTは74.8%が「即戦力化しやすい」と評価する一方で、59.0%が「指導員のスキルや熱量による質のバラつき」、53.0%が「指導員の業務負担増」を課題視
・回答者の所属企業で重視されている育成手法は、OJT寄りが48%、集合研修寄りが25%
※注:OJTとは、新入社員、中途入社向けの導入支援に限らず、現場社員・管理職に向けても幅広く行われる職場内訓練のことを示します。
・企業規模別では、従業員数が少ないほどOJT寄りになり、5000名以上だと双方バランスよく実施している
1000名未満の企業ではOJT寄りの割合が54%に達し、1000名〜5000名未満でも43%、5000名以上でも27%と、いずれも集合研修よりもOJTのほうが重視されていることがわかる。
・成果が上がると感じている育成手法は「OJT」が58%、集合研修は11%
現場で本当に成果(実務への定着・パフォーマンス向上)が上がると感じる育成形式を聞いたところ、「OJTのほうだ」「どちらかといえばOJT」と回答した人が合わせて58%にのぼり過半数を占めた。次いで「どちらとも言えない(ケースバイケース)」が33%となり、「集合研修」を挙げた人は11%にとどまる結果となった。
・集合研修のメリットは「横のつながり」と「体系的なインプット」
「集合研修」のメリットを聞いたところ、「同期や他部署との横のつながり(ネットワーク)ができる(58.2%)」が最も多く、次いで「体系的な知識やスキルを効率よくインプットできる(46.8%)」、「社員間で共通の最低限の知識・スキルをインプットできる(38.0%)」と続いた。
・集合研修のデメリット・課題は「受講しただけで満足して終わりがち」「現場の実務に直結しにくい」
一方で「集合研修」の現場成果における課題を聞いたところ、「研修を受けただけで『満足』して終わりがち(行動が変わらない)(57.5%)」が最も高く、次いで「学んだことが現場の実務に直結しにくい(現場で使わない)(50.2%)」となった。
受講後に実務へ適用・定着させるためのフォロー不足が大きな課題となっていることが伺える。
・OJTのメリットは「実際の業務に直結し、即戦力化しやすいこと」
「OJT」のメリットを聞いたところ、「実際の業務に直結するため、業務が定着・即戦力化しやすい(74.8%)」が7割を超えて最多となった。
次いで「個人の習熟度やペースに合わせて指導できるため成長しやすい(50.7%)」、「現場のリアルな人間関係や進め方に早く馴染める(34.0%)」が続き、個別性と実践性に優れている点が評価されている。
・OJTのデメリット・課題は「指導員のスキル・熱量のバラつき」と「通常業務の圧迫」
一方で「OJT」の課題を聞いたところ、「指導員のスキルや熱量によって、育成の質にバラつきが出る(59.0%)」が最も多く、次いで「指導員の業務負担が大きく、通常業務が圧迫される(53.0%)」、「放置されてしまうケースがある(名ばかりOJT)(39.8%)」となった。
OJTが現場指導員個人の資質や業務状況に大きく依存しており、育成品質の平準化と負担軽減が急務であることが浮かび上がる結果に。
・役職別に見るOJTのデメリット・課題
役職別にOJTのデメリット・課題を見ると部長・本部長クラスでのみ「体系的な知識が抜け落ち、自己流(属人化)になりやすい」が挙げられたが、その他では全体の傾向と変わらない結果に。
・OJTでのAI活用に対する自由コメント
上記の結果を選んだ中でよく見られた回答を紹介する。
<AI活用に前向きなコメント>
主に指導品質の一貫性、心理的安全性、いつでも相談できる環境に関する意見が多く見られる。代表例は以下。
- 「指導員によってスキルや熱量に差が出るのを防げる」
- 「AIであれば指導員の顔色や機嫌を気にせず、何度も質問できる」
- 「感情的にならず客観的で的確なサポートが受けられる」
・現場の疲弊を見ている管理職はOJTへのAI導入に前向き
OJTへのAI導入について聞いたところ、以下のようなコメントが見られた。
- 「教える側は自分の通常業務を行いながら教えることになるので忙しく、AIならいつでも気軽に聞けるから」
- 「基本的な質問であればAIがすぐ回答してくれるため、指導者の負担を減らせる」
- 「感情がなく、教育に関わる人の負担が少なくて済み、一定のカリキュラムに沿って網羅的に教育ができる」
課長・次長にとってAIは、単なる「効率化ツール」ではなく、「疲弊する現場指導者(部下)を守り、離職や通常業務の遅延を防ぐための防衛策」として捉えられていることがわかる。
「OJTのデメリット・課題は「指導員のスキル・熱量のバラつき」と「通常業務の圧迫」」の項のアンケート結果で現場の業務負担が多く見られたことにも影響しているものと考えられる。
・課長・次長クラスはAIの現場導入への解像度が高い
課長・次長クラスの実際のコメントを見ると、以下のように現場での活用に対して高い解像度を持っていることがわかる。
- 「新人研修では人間80%、AI 20%で使い分けている」
- 「大枠はAIが決めてしまい、細かいところを人間が詰めていくのがベスト」
- 「定例業務や振り返り・復習・アイデア出しはAI。信頼関係構築や企業文化の伝達、複雑な対応は人間」
- 「人による指導が必要な場面と、AIに任せられる場面を使い分けるのがよい」
【調査概要】
調査名:「集合研修とOJTに関する実態調査」
調査期間:2026年7月22日〜7月23日
調査方法:アンケート調査
回答者数:会社員・公務員400人
◆本調査の詳細は、こちらをご覧ください。
(シェルパス株式会社 /7月28日発表・同社プレスリリースより転載)
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