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【ヨミ】ミーシー ミッシー MECE

「MECE」とは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった言葉で、ミーシーもしくはミッシーと読みます。直訳すると「相互に重複することなく、全体としてモレがない」という意味。物事を分類したり、各要素を洗い出して整理したりする際に、「モレなくダブリなく」と意識して考えるグルーピングの方法論を指します。もとは、経営学や経営コンサルティングの領域で用いられてきた概念ですが、近年は一般のビジネスシーンでもロジカルシンキングの一手法として広がりつつあり、新人研修のプログラムなどに取り入れる企業も増えてきました。
(2015/10/15掲載)

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MECEのケーススタディ

「もれなくダブリなく」分類・整理する思考法
習慣化すれば、仕事の精度やスピードがアップ

ビジネスにおけるさまざまな課題や問題を分析し、解決する際に、モレやダブリを排除することは非常に大切です。重要な視点や要素が抜けていると、致命的なミスに発展する可能性がありますし、作業の工程や対象にダブリがあると、無駄や非効率が発生します。そこで、リソースを最適配分するために、モレや重複、矛盾を最小限に抑えながら問題を分類・整理する枠組みとして有効活用されているのが、「MECE」の考え方です。

ビジネスパーソンにとってこの思考法を使う最大のメリットは、物事の全体を構造的に捉えた上で、段階や優先順位をつけて選択、決定、行動できるようになることでしょう。もれなくダブリなく――MECEの分類原則に則って論理的に考える習慣が身につけば、誰であれ、仕事を進めるスピードや精度は大きく改善されると期待されています。

物事の分類・整理は、ロジカルシンキングの基本中の基本です。具体例として、今後の人材採用方針を検討するために既存の人材の傾向や組織の特性を把握する、という課題を考えてみましょう。既存の人材の傾向や組織の特性を分析するためには、当然、それらをいくつかの属性に基づいて分類しなければなりません。

では、次の五つの分類法のうち、MECEの原則に反するのは? (1)性別(男女)で分ける、(2)新卒採用者と中途採用者で分ける、(3)管理職と非管理職で分ける、(4)上司と部下で分ける、(5)若手層・中堅層・ベテラン層で分ける――。(1)~(3)の属性による分類では、モレもダブリも発生しません。適切でないのは(4)と(5)。組織には上司でも部下でもある中間管理職が存在するので、ダブリが生じますし、若手層や中堅層といった分け方も年齢の区切りが曖昧なため、そのままでは分類した際にモレやダブリが出かねません。

ただ、MECEで考えることはあくまで手段であり、目的ではないので、神経質になり過ぎないようにすることも大切です。とくに細かな課題や要素を洗い出す場合は、厳密に「もれなくダブリなく」の状態にしようとすると難しいので、“ほぼMECE”くらいで考えたほうがよいでしょう。

また、日常生活でよく使うような定番の分け方や物事の構成パターンから、MECEで考えるコツを学ぶこともできます。たとえば、文章を構成する基本要素の“5W1H”がそのひとつ。ビジネスでも“5W1H”が重宝されるのは、この原則に従えばモレもダブリもなく、必要充分でわかりやすい情報伝達ができるからです。

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