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【ヨミ】サクセッションプラン サクセッション・プラン

サクセッション・プラン(Succession Plan)とは、もともとは「後継者育成計画」のことで、重要なポジションの後継者を見極め、育成することを指していました。しかし、最近では目まぐるしく変わる経営環境の中、ビジネスチャンスがいつ訪れてもいいように、また思いがけないリスクを回避するために人材を育成しプールしておく施策全体のことを指しています。具体的には、客観的な人材アセスメント、組織力分析、次世代人材プールの育成、活性化、リテンション(定着)戦略まで含んだプロセスです。
(2007/2/9掲載)

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サクセッション・プランのケーススタディ

次世代を担う人材を選出・育成
経営の環境変化に対応する施策

サクセッション・プランは、人事部よりも経営層の関与が高いことが特徴です。アメリカでは、社長をはじめとする経営幹部が後継者を指名し、次世代を担う人材を、彼らの責任において計画的に育成する、というやり方が一般的です。該当するポストが空席になった際に、迅速に適切な人材を配置し、権限と責任の空白を極力排除することが可能となります。

日本では一部の大手企業がこうした取り組みをはじめていますが、主要ポストへの候補者だけでなく、ポストを特定せずに一部の若手人材を選抜し、特別な教育を早期から受けさせる選抜型育成との併用が一般的です。

日本取締役協会が公表した、「サクセッション・プランに関するアンケート」の結果によれば、同協会会員企業194社のうち、回答のあった45 社においては、緊急時におけるCEOの後継計画がある企業は2割弱に過ぎないことがわかりました。なお、回答企業のCEOの平均年令は60才となっています。

また回答企業の大半(45社中41社)は上場企業であり、非上場企業におけるサクセッション・プラン策定率はさらに低い数字となることが予想されます。

サクセッション・プランには、まず、自社のミッション、ビジョン、経営戦略の確認・明確化が必要です。次に、経営戦略を実行するために重要となるポジションを決め、求められる人材のプロパティー(性格、アティテュード、コンピテンシー、スキル、知識)を洗い出し、その要件に合致する人材を既存社員の中より選出します。そして、その人材を想定しているポジションへ就かせるために、登用と育成のプランを立案します。このプロセスを定期的に行っていくことで、環境の変化にも柔軟に対応できる機動的な組織になるというわけです。

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