組織デザイン
組織デザインとは?
組織デザインとは、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮することができ、合理的で効率的な組織運営をできるよう、組織をデザインすることをいいます。一から構築することもあれば、現状の組織に手を加える形で変化させていくこともあります。
組織図作成は、組織デザインのほんの一部
成功の鍵は「ヒト」に向き合うこと
不確実性の高い時代、企業が存続するためには、外部環境の変化に対応できる組織をつくることが大切です。組織変革を行うとき、人事の手腕が問われるのが組織デザインです。
組織デザインを課題として認識する企業が多い一方で、「これをやっておけば正解」といったベストプラクティスは存在しません。「正解」は企業によって異なり、事業の性質や組織文化も複合的に絡み合うからです。
事業ごとに一つの会社のように扱う「カンパニー制」の導入、部門の統合や分社化、他社との協業など。これらの動きには企業の姿勢を読み取ることができます。組織がどのようなビジョンを描き、事業を進めていくのかが組織構造に現れるため、組織図はステークホルダーに対する経営メッセージともなります。
組織デザインを実施する際に、はじめのプロセスは「戦略」を考えること。それを基本的な方向性として、組織の「構造」を考えます。しかし、組織の仕切りを変えればうまくいくわけではありません。組織にひもづく「人」の存在を無視しては、組織デザインの成功はありえないからです。人を見るということは、一人ひとりの得意不得意を把握し、それを補完しあうことができて、能力を最大限に発揮できるチームをつくること。そのためには、従業員の働き方を見直したり、人事評価を明瞭にしたり、人材育成や管理について問い直したりと、企業活動を活性化させるための複合的な仕組みを考えなければなりません。
「公式」な存在だけに気を取られないことも大切です。部署や評価システムのような「公式」な制度に加え、企業には文化や人間関係といった「非公式」な要素にも左右されます。自社にとって最適なものは何かを検討し、マクロとミクロの両輪で組織デザインを実施することが重要です。
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