企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】スメルハラスメント スメルハラスメント

「スメルハラスメント」は「スメハラ」とも略され、体臭や口臭などによって周囲の人に不快感を与えることをいいます。においの原因は必ずしも体臭だけではなく、柔軟剤や香水の強い香りが原因になることもあります。セクハラやパワハラとは違い、スメハラは個人の体質に関わるデリケートな面もあり、指摘することが人権侵害となりかねない点が解決を難しくさせています。においのもととなっている当事者に悪意がなく無自覚であることも、うまく対応できない一因となっています。(2020/1/16掲載)

スメルハラスメントのケーススタディ

周囲のもっとも「どうにかして欲しいこと」
「におい」が堂々の一位に

体臭、口臭、たばこ、生乾きの洗濯物のにおい、アロマに香水……。上司や同僚の「におい」は、もっとも話題にしづらい問題かもしれません。株式会社マンダムが2017年に行った「職場のニオイに関する意識調査」によると、「職場での周囲の身だしなみでもっとも“どうにかして欲しいこと”」の1位は「におい(体臭)」で67.1%、2位も「におい(口臭)」で60.2%でした。

においは持って生まれた体質や病気が原因になっている場合もあり、本人に伝えにくいセンシティブな事柄です。さらに加齢臭となると、においの原因となっているのは年齢の高い役職者が中心であり、より伝えにくいと感じるかもしれません。また柔軟剤や香水は、つけている本人にとっては良い香りでも、周囲では強いにおいと感じているケースもあります。

働きやすい環境をつくることが経営者や人事の使命であるならば、においは職場の解決すべき問題の一つです。面と向かって言いにくいにおいの問題を、職場の環境問題として対策に乗り出す企業が出てきました。

例えば、眼鏡の製造・販売を手がける株式会社オンデーズは、従業員の服装規定に「におい」の項目を設け、人事評価に反映しています。同社が実施した顧客満足度調査で、来店客の74%がタバコや香水などのにおい、体臭にマイナスな印象を持っている結果を受けたもので、勤務時間内の禁煙は本社スタッフにも義務付けているといいます。

このほかにも、空気清浄機などの空調機器を充実させる、部署や組織全体でにおいへの意識付けをする、ハラスメント対策委員会を通して本人に指摘する、といった対策が考えられます。

においの原因となっている当事者に伝えるときには、二人きりで伝える、同性から伝える、具体的な改善案を提案するなど、本人の「恥ずかしさ」に配慮しましょう。誰もが気付かないうちにスメハラの加害者になりえます。よりよい職場環境を作るため、根気よく従業員を啓蒙していくことが大切です。

・参考
マンダム 職場のニオイに関する意識調査2017(2)

メガネのオンデーズ(OWNDAYS)全社員に勤務時間内の禁煙を義務付け

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です
  • 参考になった0
  • 共感できる0
  • 実践したい0
  • 考えさせられる0
  • 理解しやすい1
オススメ1
最新順 | 人気順 | 古い順
キングペンギンさんが理解しやすいでオススメしました
東京都 HRビジネス 2020/06/16

 

1件中 1~1件を表示
  • 1

あわせて読みたい

アウティング
「アウティング」とは、本人が公にしていない「SOGI(性的指向や性自認)」を、承諾なしに第三者に公表してしまうことをいいます。SOGIは個人情報やプライバシーにあたります。それを周囲に公表するか否か、どの程度公表するかなどは本人だけが決めることができ、それを暴露する行為はプライバシー権の侵害と考えら...
逆パワハラ
一般にパワハラというと、職務上の地位などを背景に上司から部下に対して行われるハラスメント(精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為)を指すのに対し、「逆パワハラ」とは、部下から上司、後輩から先輩、非正社員から正社員など、管理される側から管理する側に対して行われるいじめや嫌がらせ行為...
パワハラ
2019年5月29日、企業にパワハラ防止を義務付ける「労働施策総合推進法」の改正案が可決されたことをご存じでしょうか。閉じられた環境の中で起こる「いじめ」や「嫌がらせ」は、学校だけの問題ではなく、職場の問題でもあります。今回の法改正は、都道府県労働局に寄せられる、職場での「いじめ」や「嫌がらせ」の相...

関連する記事

改正健康増進法施行をきっかけに考える、喫煙者と非喫煙者が共存する快適なオフィス環境づくり 「煙のない社会」を目指す、フィリップ モリス ジャパンが提案するソリューションとは
2020年4月に「改正健康増進法」が全面施行され、屋内は原則として禁煙となりました。非喫煙者にとって、たばこの煙のにおいは不快の原因。最近では、スモークハラスメントという言葉も聞くようになりました。企業としても、何らかの対策を講じることが求められています。こう...
2020/04/13掲載注目の記事
いま求められる「ハラスメント対策」 ~人事部が果たすべき「役割」とは何か?
近年、職場ではさまざまな「ハラスメント」が増加してきている。しかし、なかなか改善の傾向は見られないようだ。そもそも「ハラスメントとは何か」について、現場がよく理解していない点が問題である。
2009/12/22掲載注目の記事
人事担当者のお悩みにお答えします。 こんな時どうする?~メンタルヘルス相談室
「メンタルヘルス対策」は、あらゆる企業にとって重要な人事施策のひとつ。しかし、担当者の多くは、自社の対策が有効に機能しているかどうかについて、頭を悩ませていることだろう。対策は実施しているが、メンタル不調者が増えているという事実に直面し、現在の取り組み自体を見...
2009/07/02掲載注目の記事

会員として登録すると、多くの便利なサービスを利用することができます。

無料ウェビナー8/25コーナーストーン主催

50音・英数字で用語を探す

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


“守り”の姿勢では人が採用できない時代。<br />
いま人事に求められる“攻め”の採用手法とは?

“守り”の姿勢では人が採用できない時代。
いま人事に求められる“攻め”の採用手法とは?

企業の採用意欲が極めて高い水準にある近年、求人サイトや人材紹介会社から...


「2010.4 改正労働基準法」施行を前に、<br />
人事担当者が考えておくべき「人事管理システム」とは?

「2010.4 改正労働基準法」施行を前に、
人事担当者が考えておくべき「人事管理システム」とは?

来る2010年(平成22年)4月1日、いよいよ「労働基準法の一部を改正...