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【ヨミ】プロテウスコウカ プロテウス効果

「プロテウス効果」とは、オンラインのコミュニケーションにおける自分を表すキャラクターの見た目などが、そのユーザーの行動特性や外向性に影響を与えることをいいます。例えば、オンラインゲームのアバターとして屈強な肉体を持つキャラクターを操る人には、ゲーム内でより大胆に行動をしたり、強気に交渉をしたりといった変化が生まれることも。その行動特性の変化はオンライン上のみならず、実生活にも及ぶ可能性があることが、最近の研究からわかっています。(2019/6/13掲載)

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プロテウス効果のケーススタディ

プロテウス効果を実生活に活用?
他者理解や生産性向上に役立つ可能性

「プロテウス」は、ギリシア神話に出てくる海の神で、変幻自在に姿を変えられる力と予言力を持っています。オンライン上のキャラクターは状況に応じて思いのままに変えられることから、この現象にプロテウス効果という名称がつけられました。

いくつかの研究により、仮想空間内で使用するアバターを「自分の分身」と捉えている人は、その外見などによって自己の行動特性や外向性評価に変化が見られるプロテウス効果が観測されることが分かりました。一方、自分の分身と捉えなかった場合には、アバターの外見による行動の変化は見られなかったといいます。仮想の外見が変わるだけで、実際の行動も変化する。それが本当ならば、アバターを通じて他者の視点を経験することが、他者理解を促すきっかけになるかもしれません。

見た目を操ることで心の動きを変えるプロテウス効果は、身近な日常生活の中でも活用することができます。例えば始業前に「できる自分」のペルソナを眺めることで、発言に自信がつき、仕事も効率的に進めることができるのです。東京大学では、プロテウス効果が仕事のモチベーションアップや気持ちの切り替えに有効だという仮説のもと、タブレット端末で顔認証機能を用いる際、画面に映る自分の顔を「できる自分」に加工して表示するなど、ビジネスへの実用に向けた研究を行っています。

一方で、プロテウス効果には悪用リスクもあります。見た目によって心理状態をコントロールできるようになると、画面や鏡に映っている自分の表情が知らず知らずのうちに操作され、他者の思惑に沿った行動をしてしまう可能性もあるのです。実用化のためには、ユーザーの理解や社会の合意形成が必要になるでしょう。

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