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【ヨミ】フルスタックエンジニア フルスタックエンジニア

「フルスタックエンジニア」とは、すべての開発を一人で手掛けることができる人材のことを指し、別名マルチエンジニアとも呼ばれます。通常、プロジェクトではシステムエンジニア、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアなど、各分野の専門エンジニアが分業するかたちで仕事が進められます。しかし、スタートアップやベンチャー企業などで複数のエンジニアを採用することが難しい場合、フルスタックエンジニアが一人で開発の全てを担っていることも。ITに関する幅広い知識が求められるフルスタックエンジニアは、その分希少価値が高く、採用ニーズが高まっています。
(2018/12/27掲載)

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フルスタックエンジニアのケーススタディ

開発スタイルの変化によって、
ますます高まるフルスタックエンジニアの採用ニーズ

スタック(stack)という言葉には「積み重ねる」という意味があります。フルスタック(full-stack)は、複数の知識や技能を重ね合わせているニュアンスとなり、複数の技術分野に精通していることを指すようになりました。ある分野は専門だが他の分野は知っている程度という状態ではなく、それぞれの分野で専門家に近いレベルを持つ人材が、フルスタックエンジニアと呼ばれます。ただし、厳密にフルスタックエンジニアの専門分野や技能習得度を示す指標は無く、二つ以上のスキルを持っているエンジニアをそのように呼ぶこともあるようです。

一般的に、大手企業では分業制が敷かれているため、各分野に専門のエンジニアがいることが多く、フルスタックエンジニアは、一人や少人数で開発しなければならないスタートアップやベンチャー企業で活躍していることがほとんどです。しかし近年、企業規模にかかわらず、フルスタックエンジニアの採用ニーズが高まりつつあります。

その大きな理由の一つとして、企業がエンジニアに求める内容が大きく変わってきていることが挙げられます。従来のエンジニアは、発注された際に渡された仕様に沿って開発を行い、納品すればそれで終わりでした。しかし近年のアプリケーションサービスの場合、むしろ完成はスタート地点。リリース後に寄せられるユーザーからのフィードバックや運用面での改良を続けなければ、多くの人から選ばれるサービスを作ることはできません。

そのため、1年かけて“完成形”を作るような開発スタイルから、まず最低限の機能をリリースし、ユーザーの要望に合わせて完成させていくスタイルに変わってきているのです。スピード感ある対応を継続的に行うには、多くのエンジニアを抱えて分業するよりも、少人数で作業をする方が効率的です。複数の分野をまたいで活躍するフルスタックエンジニアは、こうしたニーズに応えられる、貴重な人材といえるでしょう。

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