エイジダイバーシティへ~意識変化の一助としてのリバースメンタリング~ エイジズム(年齢差別)とは、1969年にロバート・ニール・バトラーが提唱した概念で、年齢に基づく偏見や差別のこと。グローバル・日本における動向や、エイジダイバーシティへむけて、リバースメンタリングについて解説する。
「おじさんコミュニティ」で意思決定する時代は終わった。言語化で多様性を活かす(法政大・高田朝子氏) 法政大学経営大学院 教授の高田朝子さんは長年にわたって女性管理職の実態を研究し、同質的な男性同士が閉じられた場で会社の重要な意思決定を行う「おじさんコミュニティ」の問題を指摘してきました。人々が多様化し、組織が変化する時代にふさわしい組織やリーダーの...
明治の取り組みに学ぶ、アンコンシャスバイアスを糸口にしたDE&I推進 顧客の多様化や労働人口減少などの変化を受け、多様な人材が力を発揮できるようにダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン推進に取り組む企業が増えています。株式会社明治の取り組みについて、同社人財開発部 部長の山口恭子氏に語ってきただきました。
本気のDE&Iが国民所得2.1%、雇用者報酬3.7%押し上げる 確実に労働力が不足していく日本では、多様な人材を受け入れるだけでなく、能力を発揮し生産性をあげていくことが必須となる。本気でDE&Iを推進していくために、企業の収益・成長にどのようにつながるのか、カギとなる「構造的な差別」へどのように対応するか整理す...
ダイバーシティマネジメントに効く「感謝」 多様な人が協働するポイントとは 多様性が高い職場では、イノベーション創出などの効果が期待できる反面、価値観が衝突し、十分に協働できていないケースもあります。社会心理学者の正木郁太郎さんによると、「感謝」がダイバーシティマネジメントに有効とのこと。感謝の効能についてうかがいました。
無償労働を考慮した収入比較-子育て期は女性が男性を約80万円上回る 「稼ぎが少ない方が家事や育児をすべき」との声をよく耳にする。一方で、特に子育て期の年代では家事・育児に対して強い負担を感じている女性は多い中で、給与収入に家事や育児の対価をあわせると、実は女性の収入が男性を上回る可能性がある。
酒場学習論【第39回】博多「ネッスンドルマ」と多様性あふれる世界 2023年3月期以降の決算期から、上場企業には「人的資本」に関する情報開示が義務付けられました。人材を「使用すれば減っていく資源」ではなく、その「価値が伸び縮みする資本」としてとらえ、人材への投資や育成を重視し、その状態を有価証券報告書で開示すること...
花王が実践する仕事と介護の両立支援。カギは「当事者の声」と「啓発」 仕事と介護の両立支援において、花王株式会社は「当事者の声を聞くこと」と「社員への啓発活動」が、とりわけ重要だといいます。周囲に相談しづらく、実態の見えにくい介護について、社員の声をどう拾い、支援制度の整備や認知を推進してきたのかを聞きました。
DEI&Bとは――意味やDE&Iとの違いを解説 「DEI&B」とは、ダイバーシティ(Diversity)、エクイティ(Equity)、インクルージョン(Inclusion)、ビロンギング(Belonging)の頭文字をとったもので、多様性・公平性・包摂性を表す「DE&I」の考え方に、会社への帰属意...
「エクイティ」は約半数が「初めて聞いた」 意味を理解している人は1割 「エクイティ」という言葉の認知度を聞きました。最も多かったのは「初めて聞いた」(49.3%)で約半数でした。「ほとんど正確に意味を理解していた」(10.9%)は、1割にとどまっています。
ベネヴォレント・セクシズムとは――意味と差別になりうる「配慮」 「ベネヴォレント・セクシズム(Benevolent sexism)」とは、善意や配慮からくる一見ポジティブに思える言動が、実際には差別を助長していること。「好意的性差別主義」「慈悲的性差別」などと訳されます。「ベネヴォレント」は「親切な」「善意のある...
男性従業員の育児休業取得率は「3%未満」が最多|『人事白書2023』調査レポート 『人事白書2023』で、男性従業員の育児休業取得率を調査したところ、最も多かったのは「3%未満」でした。推進のために、6割以上の企業が制度の周知に取り組んでいることもわかりました。
友原章典さんに聞く:「ネガティブな人」がいるから組織は成長する コストをかけて企業が個人の幸せを追求することは、組織のメリットになるのでしょうか。また、ポジティブな気質ではない人は、利益を生み出さないのでしょうか。『会社ではネガティブな人を活かしなさい』(集英社)の著者であり、「幸福の経済学」を研究している、青山...
ジェンダードイノベーション(Gendered Innovations)とは――意味と男性中心社会に潜むリスク 「ジェンダードイノベーション」とは、ビジネスや研究開発といった場において、性差を考慮して科学的な分析を行い、イノベーションを創出すること。2005年に米国スタンフォード大学 歴史学部 教授のロンダ・シービンガー氏によって提唱されました。「ジェンダード...
トークニズムとは――意味とトークニズムを起こさないための工夫 「トークニズム(Tokenism)」とは、表面的な対応や象徴的な行為によって、問題を解決しようとしているポーズを取っているが、実質的には問題解決を回避しようとしている状態のこと。「Token(トークン)」には「しるし」や「名目」といった意味があり、ト...
マネル(Manel)とは――意味の解説と人選があたえる影響 「マネル」とは、男性ばかりで構成されるカンファレンスや会議を批判の意味を込めて表す造語です。英語で識者や登壇者、討論会を指す「パネル(Panel)」に、「男性(Male)」の要素を加えたのが「マネル(Manel)」。現代社会において、リーダーの役割を...
ERG(従業員リソースグループ)とは――意味や事例、ダイバーシティ推進への効果などを解説 「ERG」は「Employee Resource Group」の略で「従業員リソースグループ」と訳されます。組織の中で同じ特質や価値観を持つ従業員が主体となって運営するグループのことです。人種、ジェンダー、宗教、障がいなどの属性から、テクノロジー活用...
イントラパーソナル・ダイバーシティとは――意味や強化する方法、取り組み事例について解説 「イントラパーソナル・ダイバーシティ(Intrapersonal Diversity)」とは、一人ひとりの中に多様な視点や役割を持つこと。日本語では「個人内多様性」などと呼ばれています。組織におけるダイバーシティというと、多様な属性・経験を持つ人を採...
多様な人材がいる効果は「働き方の効率化・生産性向上」と「エンゲージメント向上」が上位 多様な人材がいる結果、企業がどんな状況であるかを聞きました。最も多かったのは「働き方の効率化・生産性向上」(49.3%)で約5割。以下、「エンゲージメント向上」(34.4%)、「人員不足の改善」(31.7%)、「議論の活性化」(27.1%)と続きます...
不妊治療を取り巻く企業の実態とは?-制度導入企業は19%、治療内容や利用目的を限定しない休暇・休業制度の導入を- 不妊治療を取り巻く企業の実態について明らかにし、企業側に必要な制度について考察した。不妊治療と仕事の両立体制に関する企業の実態調査からは、不妊治療特有の頻回な通院に受診時期が読めずに調整が図れないことなどが、両立体制を築く上での困難要因となっている。