組織不正は“正しい”? 時代とともに変わる「正しさ」との向き合い方 組織不正は「絶対に起こしてはならないもの」と思われがちですが、立命館大学 准教授の中原翔さんは、『組織不正はいつも正しい ソーシャル・アバランチを防ぐには』(光文社)を発刊しました。著書とそのタイトルに込めた真意について話をうかがいました。
ビジネスと人権に中小企業が取組む意義-取組みの加速に必要なもの 2023 年7月24日から8月4日までの12日間の日程で、国連人権理事会のビジネスと人権作業部会による調査が行われた。同調査は、国連人権理事会の特別手続きの一つであり、独立した人権の専門家で構成される作業部会が、人権侵害の可能性のある個々のケースやよ...
企業の不正・不祥事に関する定量調査 従業員による法律やルールへの違反、または社会的信頼を損なうような行為がしばしば発生する。このような不正・不祥事は時に企業業績に大きな損害を与え、コーポレート・ガバナンス上の大きな問題となるだけではなく、従業員側のストレスを上げ、主観的なウェルビーイン...
スラッジとは――意味やナッジとの違いを解説 「スラッジ(Sludge)」とは、私利私欲のために人々の行動を促したり、より良い行動をはばんだりする仕組みのこと。スラッジは、英語で「ヘドロ」や「泥」を意味します。人々の行動をより良いものへと誘導することを行動経済学では「ナッジ」といいますが、スラッ...
人権デューデリジェンスとは――意味や進め方、企業事例までわかりやすく解説 人権デューデリジェンス(Human Rights Due Diligence)とは、企業が増大する人権リスクを調査・特定し、防止およびトラブルを対処する取り組みのことです。具体的には、外国人技能実習生の過酷な労働環境や賃金未払い問題、下請け工場での強...
企業不祥事を引き起こす集団心理とは? 人事が取り組むべき「本音でものが言える職場作り」 近年、不祥事が発覚して企業価値やブランドイメージを大きく損なってしまうケースが後を絶ちません。なぜ企業は不祥事を起こしてしまうのか。組織にはどのような集団心理が働いているのか。不祥事を起こさない組織を作るために、人事には何ができるのか。産業・組織心理...
山口真一さんに聞く:企業はソーシャルメディアとどう向き合っていくべきか。「全従業員参加」のリテラシー向上と対策が急務に 私たちの日々の生活や企業活動は、ソーシャルメディアなくして成り立たない時代となりました。誰もが気軽に情報を発信し、受け取ることができる利便性の一方で、企業においては不確かな情報やフェイクニュースを基に批判を受けてしまったり、社員個人による不適切な発言...
スイスチーズモデルとは――意味と例、安全対策で必要なことは? 「スイスチーズモデル」とは、リスク管理において、視点の異なる安全対策を何重にも組み合わせることで、リスクを軽減させることができるという考え方のこと。英国の心理学者ジェームズ・リーズン氏が提唱しました。
守島基博先生インタビュー――カギは「企業の繁栄」と「労働者の幸せ」の両立。組織の強みを引き出す、法との向き合い方 慢性的な長時間労働に歯止めをかける時間外労働の上限規制、雇用形態によらず仕事内容に見合う待遇を設ける同一労働同一賃金、そして、企業が職場のパワーハラスメント防止策を講じることを義務化したパワハラ防止法の施行。いずれも全ての労働者の働き方に深く関わり、...
アウティングとは――意味、SOGIハラの認識に大きな差も 「アウティング」とは、本人が公にしていない「SOGI(性的指向や性自認)」を、承諾なしに第三者に公表してしまうことをいいます。SOGIは個人情報やプライバシーにあたります。それを周囲に公表するか否か、どの程度公表するかなどは本人だけが決めることができ...
厚生労働省などの「公的資料」をいかに読み抜くか 近年、「働き方改革関連法」の施行や「パワハラ防止法」の成立に代表されるように、人事部の業務に関連する「法改正」の動きが一段と活発化している。そのため、人事の仕事に携わる人たちには、公開された法律に関する「公的資料」の主旨をしっかりと読み解くとともに、...
内部通報制度とは?内部告発との違いや導入のメリットとは 「内部通報制度」とは、ある組織内で法令違反や不正行為といったコンプライアンス違反が発生したとき、またはその可能性があることを知ったときに、従業員が直接通報できる窓口を設けている制度のこと。組織によってその名称はさまざまで、「ホットライン」「ヘルプライ...
【人事労務管理の視点から見る】ネット上の誹謗中傷対策 近年、ネットの匿名性を悪用し、会社や上司、同僚を誹謗中傷する事例や、従業員の安易な投稿により世間からの批判が殺到する、いわゆる炎上と呼ばれる事案が増えている。では、ネット上の誹謗中傷対策としてどのような、事前・事後の対策をしていけばよいのか。具体例を...
小規模事業者も5月30日から適用対象に!個人情報保護法ガイドライン 会社の現状チェックと対策 個人情報保護法改正の施行日が平成29年5月30日に迫っています。今回の改正により、今まで除外されていた小規模事業者も適用対象となるため、多くの中小規模事業者がその対象となるでしょう。本稿では、改正法施行に向けた、会社の現状チェックと対策のポイントを詳...
公益通報者保護法とは―公益通報の範囲や2020年の改正内容を解説 企業の不祥事は、従業員からの通報がきっかけとなって明るみに出ることが少なくありません。公益を守るために内部通報した労働者を解雇などの不利益な取り扱いから保護するのが公益通報者保護法です。
善管注意義務とは――違反となり得るケースや事例などをわかりやすく解説 会社法上、株式会社の取締役は会社から経営の委任を受けている立場にあると考えられ、取締役と会社との関係には、民法の委任に関する規定が適用されます(会社法330条)。そのため、取締役は「受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処...
エシカル 「エシカル」(ethical)とは、英語で「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞。近年、英語圏では、個人や企業の倫理的活動を「エシカル○○」と表現することが多く、トレーサビリティやサステナビリティを徹底する産業やものづくりのあり方といった意味合いが強...
インテグリティとは|マネジメントの担い手に不可欠の資質 「インテグリティ」(integrity)とは、誠実、真摯、高潔などの概念を意味する言葉。組織のリーダーやマネジメントに求められる最も重要な資質、価値観を示す表現として、特に欧米の企業社会でよく使われます。企業のインテグリティ(誠実さ)を最優先し、法令...
信頼できる法律・書式Webデータベースで効率アップ 「法律ではどうなっている?」「届出・申請はどう書けばいい?」「最新の通達はどうなっている?」など、業務において「どうすればいい?」と迷う場面は多い。そんなときは、周辺の人に聞いたり、Webで調べることが多いだろう。しかし、たとえ答えを見つけても「この...