今や企業の成長を左右する源泉は人財活用力であり、人財を一つの企業資産と考えることが企業と個人、双方を成長へと導く。そこで重要になるのが人財活用の基盤となるタレントマネジメントシステムだ。コーナーストーンオンデマンドジャパンは「グローバルタレントマネジメントフォーラム2018」と題したイベントを開催。
慶応義塾大学大学院特任教授の小杉俊哉氏が、従業員のキャリア自律と継続的学習の重要性について講演したほか、アウトソーシング社の眞鍋謹志氏、CTCテクノロジーの渡邊真司氏も加わり、成長企業における人財育成についてディスカッションが行われた。イベント当日の様子を、レポート形式でお伝えする。
- 飯島 淳一氏
- コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社
代表取締役
- フランク・リッチャルディ氏
- コーナーストーンオンデマンド
チーフ・カスタマー・オフィサー
- 小杉 俊哉氏
- 慶応義塾大学大学院理工学研究科 特任教授 / 立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科 客員教授
- 眞鍋 謹志氏
- 株式会社アウトソーシング
経営管理本部 総務部部長 グループCSV推進
- 渡邊 真司氏
- CTCテクノロジー株式会社
マネージメントサービス第2本部 エデュケーション企画推進部 部長
<主催者講演>
成長する企業の人財活用力
―可能性を引き出すタレントデータの可視化―
●飯島 淳一氏(コーナーストーンオンデマンドジャパン株式会社 代表取締役)
これからの企業に問われる人財活用力。企業は資産である従業員の価値をいかに引き出せるかを考えていかなくてはならない。コーナーストーンオンデマンドジャパン代表取締役の飯島淳一氏が、企業を成長させるうえでの人財活用力の重要性について語った。
このままでは日本企業は「スキルエコノミー」の時代に付いていけない
これから企業が重視すべき価値とは何なのか。企業変革によって、企業の価値基準は「モノ→コト→ヒト」へと移りつつあると飯島氏は言う。今、企業が最も重視すべき資産は人財なのだ。
「製造業では、企業が提供する価値は単体の『モノ』から、サービスも含めた複合的な『コト』に変わり、今では、生産性や多様化といった『ヒト』へと価値基準が移っています。これからは企業も人も人財の価値を意識して動かなければ、企業の成長は継続が難しくなります」
最近、新聞などで注目されるワードに、多様な働き方を取り入れ、生産効率を上げるスマートワーク経営がある。ここでは人を活かす人財活用力、人の経験を基にしたイノベーション力や市場開拓力などが指標となっており、まさにトータルな人財力が問われる。日本企業はそういった動向に対し、人材投資で海外に大きく遅れを取っているのだ。
コーナーストーンは、日立製作所や日産自動車、アサヒグループホールディングスをはじめ、クラウド上でタレントマネジメントを192カ国、3,000社以上の企業に43言語で提供しています。人財育成を中心に業績評価やキャリアプランへの連携等社員の能力を可視化、さらにクラウド上の約3,200万ユーザのデータ分析を活用し、経営目標を支える人事戦略を支援 します。