【事例付き】相手の成長を最大限引き出す2つのポイント

今回は、
「相手の成長を最大限引き出す2つのポイント」
について一緒に考えていきたいと思います。

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■相手の成長を最大限引き出す2つのポイント
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前回のコラムで、私が人材育成において
相手の成長を最大限引き出す2つのポイント
についてお伝えしました。

（1）自己実現の欲求を満たす
（2）経験を積んでもらう

今回は、これを実現するための具体的な方策を
ご紹介できればと思います。

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（1）自己実現の欲求を満たす
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基本は【尊厳の欲求】を満たすことです。
“部下以上に部下の可能性を信じる”
というあり方で、相手と充分なコミュニケーションを
取ることが必要だと私は考えています。

相手の良い行動や良い姿勢を見出して、
それを認め、伝えることが重要です。

特に、相手に改善すべき課題があるときには、
まずは相手から考えを聴き、一緒に改善するための
方策を考えるというステップが欠かせません。

相手からのネガティブな情報を聴いたときも
アンコンシャスバイアスに気づき、まずは、
相手から話を聴くという姿勢を大切にしています。

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（2）経験を積んでもらう
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【戦略的に仕事を任せる】これに注力しています。
つまり、部下の“目指す姿”の実現を意識し、
そこに向かって成長を促すために仕事を任せる
という取り組みです。

実際に仕事を任せたことで経験を積んでもらい、
成長してもらうために、特に重要なポイントは
任せるときの上司からの『意識付け』にあると
延べ3,000人超の人材育成に携わった経験からも
確信しています。

初めて経験する仕事は誰にとっても不安はつきもの。
だからこそ、部下の強みとなる特性を上司から伝えることで、

「自分の強みを発揮すれば、この仕事は必ずやり遂げられる」
「この仕事をやり遂げれば、自分の“目指す姿”につながる」

と、部下が勇気を持って一歩踏み出し、
挑戦し続けようとする姿勢の醸成を促すサポートが
最終的に本人の成長へつながっていくと考えています。

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■【事例】サボり癖を解消して成果創出
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私が大企業で働いていた頃、
生気があまり感じられず、席を外しがちな部下がいました。
徐々に離席時間が長くなってきたと感じ始めたとき、
本人との面談を実施しました。

現状をどのように捉えているのかじっくり耳を傾け、
目指したい姿をヒアリングした上で、
本人の強みや特性を詳細に伝えました。

そして、今の仕事が強みの発揮で成し遂げられること、
目指したい姿にどうつながるかを丁寧に説明したところ、
その後離席はなくなり、成果をどんどん上げるようになったのです。

＊

人は関りの中で気づきを得て、成長していくものだと
私自身の経験も踏まえて実感しています。

何より、人の成長は、会社成長そのものです。
ぜひ、人材育成に携わる上司の方、人事担当者の方などには
社員の可能性を信じて、関り続けて欲しいと願っています。