無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

緊急事態宣言による社員の心身への影響

今、人事と管理職が対策すべきことは何か?緊急事態宣言による社員の心身への影響

 

現在、感染症対策の長期化を見据えて、社員の安全と事業継続の両面を考慮しながら、
最善の対応を模索されているかと思います。このような状況の長期化により社員の心
身にも大きな影響が出てくるため、メンタルヘルスの観点から、検討のポイントや具
体的な対策について、今回のコラムから数回に渡り、お伝えします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人事や管理職は、できる限りの対応を取っているにも拘らず、このような状況下におい
ては、不満や不安の声が多発したり、不調が発生したりするなど、社員のネガティブな
反応は出やすくなります。その背景には、下記の3つの要因が考えられます。

① 危機状態に対する深刻度合いの違い

大規模災害や大事故など同じ危機的状況を体験しても、危機状態に対する深刻度合い(
感じ方・捉え方・対処行動・身体症状)には、個人差が生じます。この個人差は、「スト
レス耐性が低い」「生育環境の影響で情緒が不安定になりやすい」等の個々の脆弱性の問
題だけでなく、「自分の人生を大事にしている」「家族や職場を安心できる場所と感じて
いる」等の個々の価値観や生活様式からのギャップによる問題もあります。今回のような
日常生活の行動制限を伴う危機的状況下では、元々健康な社員は健康を崩しやすくなり、
障がいや疾病を抱える社員は急激に症状を悪化しやすくなります。

② 情報過多時代における新型感染症への恐れ

新型コロナウイルス感染症が、人々の不安や恐怖を助長する理由には、
・ ウイルスは目に見えず、無症状でも感染の可能性があること
・ まだ、明確な予防法や治療法が確立されていないこと が挙げられます。

人間には、自分の生命や安全な環境(住居や職場など)、安心できる他者(家族や友人な
ど)を脅かす、未知のものに恐れを抱きやすいという傾向があります。また、不安や恐怖
は、目の前にある危険から生じることもありますが、多くの場合、正確な情報の欠如や噂
話、デマ情報によっても強化されます。SNSを含めたITが浸透している現代では、情報過
多による不安や恐怖の助長も見過ごせません。

③ 働き方の変化によるコミュニケーションの齟齬

感染症の拡大防止の観点から、企業では、会議や研修会といった職場内の意識合わせの機会
が大幅に減りました。また、緊急事態宣言の発令により、職場内の人々の接触を避ける対応
方針に切り替わり、在宅勤務を想定していなかった企業も、急きょインフラを整備し実施し
ています。在宅勤務は、私生活との切り替えの難しさ、コミュニケーションの取りづらさ等
の不具合も生じやすく、慣れない環境変化によるストレスも大きくなっています。緊急事態
時には、平常時よりも情報伝達が重要となるにも拘らず、上司や同僚との物理的なコミュニ
ケーション機会が減少したことにより、会社のメッセージや対応方針の背景や本意が、十分
に社員まで伝わらないことも社員からのネガティブな反応を生み出しやすくなります。


以上のような3つの要因が混ざり合い、社員達は心理的な安全や安心が脅かされています。こ
のような状況に対して、人事と管理職が対策すべきことは、①と②を意識した③への対応【タ
イムリーな情報発信/コミュニケーション】です。


【タイムリーな情報発信/コミュニケーション】

・ 会社や人事からの情報発信を通常よりも増やす

企業では、次の段階を想定し、様々な対策を検討していると思います。一方で、社員に不確定
情報を伝えることでの混乱を懸念し、情報発信を慎重になるかもしれません。しかし、心の準
備を全くしていなかった社員は、次の段階に進んだ際の新たな環境変化を受け止めることがで
きず、会社に対する不信感や怒りを強めることになります。不確定情報であっても、社員への
心理的な安全や安心を与えるメッセージとなるのであれば、その時点で把握できている今後の
見通しを早めに伝え、社員の心配事に耳を傾けることが安心感につながります。

・ EAP窓口を案内する等、セルフケアの啓発活動を行う

感染症に対する捉え方、そこから派生する感情や行動は個々で違いが見られます。全社員の健
康相談を産業保健スタッフのみで対応することは困難なため、EAP等の社外相談窓口をあらた
めて周知し、セルフケアの啓蒙活動を行うことも効果的です。また、管理職自身も危機的状況
の当事者であり、部下とは異なる立場による高ストレスの状況もあると思います。部下の状況
に想像力を働かせ、適切な対応力を発揮するためにも、管理職こそ一層のセルフケアが求めら
れ、今後の感染症対策の長期化に備えなければなりません。

・ 部下の接点を意識的に増やす等、積極的なラインケア活動を促す

物理的なコミュニケーション機会の減少により、ラインケアで重要な早期発見/早期対応が難し
くなります。管理職が「最近の働き方で、不具合を感じることはないか?」「健康状態で気に
なっていることはないか?」等、通勤も含めた勤務状況を確認することで、1人1人に合わせ
た働き方の検討も可能となります。実際に在宅勤務を行った場合も、1人で仕事を抱えてしま
ったり、集中力の持続が難しかったり、新たなパフォーマンスの問題が発生することもありま
すので、定期的な状況確認が大切です。また、緊急事態時には、些細なことでも躊躇なく、人
事や管理職が早めに専門家へ相談するような意識づけが必要です。

緊急事態宣言の解除後も続く、感染症対策の長期化を見据えて、社員のモチベーション維持と
健康管理のために、今できる対策から徐々に実施していきましょう。


 

  • 安全衛生・メンタルヘルス
  • 人材採用
  • マネジメント
  • その他

臨床心理士、公認心理師、シニア産業カウンセラー
【専門領域】障がい者雇用の企業支援、精神障がい者の採用・定着・育成支援

精神科・心療内科クリニックにて、医師との協働で会社員のメンタルヘルス相談等に関与。EAP事業会社にて企業のメンタルヘルス支援に従事。現在は、企業の人事部門に対する障がい者雇用のコンサルテーション、精神障がい者の現場管理職・本人支援を実施。

諏訪 裕子(スワ ユウコ) シニアコラボレータ―

諏訪 裕子
対応エリア 関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県)
所在地 渋谷区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

新人・若手のメンタルダウン予防に必要な関わり

原田 由美子(Six Stars Consulting株式会社 代表取締役(人材育成コンサルタント、キャリアコンサルタント/国家資格))

2024年度入社 新入社員が入社して約1か月。新入社員の皆様のご様子はいかがでしょうか。 既に配属されたところ、配属はも...

2024/04/30 ID:CA-0005322 新人・若手のメンタルダウン予防策