ハラスメントが組織に与えるリスクは非常に大きなものです。

従業員のメンタル不調、モチベーション低下、最悪なケースでは退職や裁判沙汰、

自殺につながる恐れがあります。

知らなかった…、周知していなかった…では通用しないのです。

 

では、なぜハラスメントが起こるのでしょうか？

それは個人の要因と、組織風土による要因が複合的に関係して生まれると考えられています。

（１）個人の要因

ハラスメントがなくならない理由には、してはいけないことを正しく知らない「無知」と、

自分の行為がハラスメントに該当することに気がつかない「無自覚」があります。

また一方で、ハラスメントに関する「無知」は、過度にハラスメントを気にしすぎて、

相手との適切・必要なコミュニケーションをとらない「過敏」にもつながってしまいます。

職場において、管理職がハラスメントを訴えられることを恐れて

部下に適切な関与をしなくなってしまうことなどは、まさに「過敏」の例といえるでしょう。

（２）組織風土による要因

①日常的に強いストレスがある

例えば、会社から高い必達目標が与えられていて、その達成がかなり厳しい状況にあったり、

ミスの許されない業務を担う中で、それに見合う従業員のスキルが足りていなかったり、

急激な作業量の増加と人手不足により、未習熟者の成果の底上げが求められていたり…が挙げられます。

②閉鎖的な職場環境

立て追えば、実質的にその所属長が全ての権限を握っていて誰も意見できない環境下にあったり、

組織横断的な情報経路がほとんどなく、各職場の実情が本社や他の部署に伝わらなかったり、

そもそもハラスメントの実態を報告や相談する場や機会がなかったり、が挙げられます。

 

今回のセミナーでは、この職場で起こるハラスメントに対する

防止3つのポイントをお伝えします。

知らなかった…周知出来ていなかった…では通じません。

組織としての対策を他社事例も含めてご紹介します。