企業研修、採用、評価、人材開発、労務・福利厚生のナレッジコミュニティ

【ヨミ】アイティエスエス ITSS

経済産業省が策定した、IT関連サービスに必要とされる能力を明確化・体系化した指標です。SSはスキル・スタンダードの略で、「ITスキル標準」という言い方もします。
(2005/1/11掲載)

ITSSのケーススタディ

ITスキルを明確にする指標
人材の育成に活用する動きも

IT関連サービスは、比較的若い産業です。そのため高度な専門知識・能力を持った人材が、まだまだ不足しています。しかも、どのような専門知識・能力が必要なのか、業界全体の物差しや辞書となるようなものがこれまでありませんでした。

今後、企業がITの専門知識・能力の持ち主を採用、育成していくためには、あるいは個人が自発的に将来の仕事に必要なITの専門知識・能力を習得していくためには、それぞれの職種や専門分野ごとに、どのようなITスキルが、どの程度必要なのかが明確になっていると好都合です。そこで作られたのがITSSというわけです。

2002年12月に、マーケティング、セールス、コンサルタント、ITアーキテクト、プロジェクトマネジメントなど11職種、38専門分野について、レベル1からレベル7まで7段階の評価基準が示されました。

これによりIT関連サービスに関わる技術者がどの程度のITスキルを持っているのか、客観的に判断できるようになったのです。また、各レベルに必要なスキルが示されているわけですから、今後、何ができるようになればレベルアップできるかもわかるようになりました。

企業がITSSを人材育成に使おうという動きも出てきました。そうした企業をサポートしようという動きも活発になってきて、たとえば特定非営利活動法人のITSSユーザー協会は、ITSSに基づいたスキル管理システム「SSI−ITSS」を開発し、同協会の会員企業の中のASP事業者を通してそれを提供しています。

このシステムは、簡単な質問項目に答えることによって各人のITスキルのレベルを判定したり、企業の人材戦略に沿って設定される各人の目標値に対して、どのようにITスキルのアップを図っていけばいいかを表示したりするなどの機能を持っています。

今後、企業や団体がシステム構築などをIT関連企業に発注する際、ITSSを目安として、一定のITスキルのレベルをクリアしている技術者がいるかどうかなどを条件にする、ということもあり得ます。今やコンピュータシステムは企業の業務に欠かせないものです。発注先のIT企業の実力を測る物差しとしてITSSを活用しようと考える企業や団体が出てきても不思議ではありません。ITSSはIT関連企業にとって無関心でいられないものとなるでしょう。

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

あわせて読みたい

テクハラ
「テクハラ」とは、テクノロジーハラスメントあるいはテクニカルハラスメントの略で、ITに疎く、コンピューターなどハイテク機器の扱いが苦手な人へのいじめ・嫌がらせのことです。ITに関する知識が豊富でスキルの高い人がそうではない人に対し、わざとわかりそうもない専門用語で指示を出して追い詰めたり、相手が対応...
トランスファラブルスキル
「トランスファラブルスキル」とは、ビジネスパーソンに求められる能力のうち、とくに転用・応用可能なスキルを指す言葉です。トランスファラブル(transferable)は「移動できる、持ち運べる」という意味で、会社や業種・業界、地域などを超えて移動しても、どこでも必ず活用できる汎用性の高いスキルのことで...
エバンジェリスト
「エバンジェリスト」とは、IT業界で注目されている新しい職種、あるいはその役割を担う専門人材のことで、高度化・複雑化が進むIT環境のトレンドや最新テクノロジーをユーザーに向けて分かりやすく解説し、啓蒙を図るのが主な任務です。エバンジェリスト(evangelist)の原義は、キリスト教の「伝道者」の意...

関連する記事

採用成功企業はここが違う!ITエンジニア採用の最新動向 ~採用成功のカギを握る「採用メタ認知力」とは!~
企業のIT/Web(以下、ITで表記)への投資が拡大している。しかし一方で、ITエンジニア(以下、エンジニアで表記)の採用難が大きなテーマとなっている。特に問題なのは、今後さらにエンジニアの採用が厳しくなっていくことだ。そのような環境下でも、エンジニアを採用す...
2015/03/18掲載注目の記事
松本真作さん いま日本企業が求める「新規大卒者」の人材像
いま企業はどのような新規大卒者を採用したいと考えているのか。その採用基準を企業や学生はどのように考えればよいのか。労働政策研究・研修機構(JILPT)で、大卒採用に関する調査を担当してきた松本真作・主任研究員/大学校助教授に聞きます。
2006/10/23掲載キーパーソンが語る“人と組織”
3. コーチング研修の種類と内容
コーチング研修とは、部下がその気になり、意欲的に動くように促すためのスキルを習得するための研修だ。マネジャーが、部下と一緒に目標を設定し、達成へのステップを見守り、要所に応じて助言を与えていくコーチングスキルを身につけることで、人材が主体的に動く強い組織をつく...
2012/12/03掲載よくわかる講座

関連するQ&A

目標管理における職務記述書 IT企業用
従業員100名程度のIT企業ですが、今回目標管理、評価制度を導入することになりました。 基本的に職務記述書はITSSを参照にしておりますが、もっとわかりやすい記述をしてあるものはないのでしょうか。有益な参照URLなどご存知であれば教えていただきたいと思います。
08年賃上げ
お疲れ様です。 08年度の全国平均昇給額と昇給率のデーターをお持ちでしたら、教えて頂きたくお願い申し上げます。 大企業・中企業・小企業別にあれば、なお幸でございます。
ビジネススキルとヒューマンスキル
社内研修の体系化を企画しておりますが、そのカテゴリの話になった時、「ビジネススキル」と「ヒューマンスキル」の違いは何だと言う話になりました。 現時点では私どもとしては、ビジネススキル=所属している会社において自分の業務を遂行する上で必要なスキル(業務フロー、コンプライアンス等) ヒューマンスキル=ど...
新たに相談する
相談する(無料)

「人事のQ&A」で相談するには、『日本の人事部』会員への登録が必要です。

新規登録する(無料) 『日本の人事部』会員の方はこちら
業務に関するちょっとした疑問から重要な人事戦略まで、
お気軽にご相談ください。
各分野のプロフェッショナルが親切・丁寧にお答えします。

関連するキーワード

分類:[ 人材開発 ]

注目のキーワード解説をメールマガジンでお届け。

POSITIVEの導入事例はこちら メンタル対応可能な産業医を紹介します 「よくわかる人事労務の法改正」ガイドブック無料ダウンロード

50音・英数字で用語を探す

注目コンテンツ

【人事の日制定記念企画】
オピニオンリーダーからのメッセージ

HR領域のオピニオンリーダーの皆さまから全国の人事部門に向けてメッセージを頂戴しました。


人事メディア情報

人事メディア情報

人事・労務関連の代表的なメディアをご紹介いたします。


ミツイワが「福利厚生サービス」を利用する目的とその効果とは?

ミツイワが「福利厚生サービス」を利用する目的とその効果とは?

人事施策の中でも福利厚生が重要な位置を占めるようになってきている今、ミ...