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【ヨミ】インディペンデントコントラクター インディペンデント・コントラクター

サラリーマン時代に身につけた専門的な技術を元手に独立して、業務請負のかたちで複数の会社の仕事をします。アメリカでは、ホワイトカラーが独立するときの手段として一般的になっていますが、日本でも互助団体「インディペンデント・コントラクター協会」(本部・東京都港区 http://www.npo-ic.org)というNPO法人が設立されており、新しい働き方として広がりつつあります。
(2004/10/15掲載)
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インディペンデント・コントラクターのケーススタディ

複数の会社と契約して
高度な専門性や技術を売る

インディペンデント・コントラクター(IC)協会」の理事長を務める秋山進さん(41歳)は現在、8つの会社と契約して、経営企画やマーケティングなどの仕事を掛け持ちしています。

「リクルートの社員だった時代に経営秘書のような仕事や新規事業の開発などにかかわっていて、そのような中で身についた技術を基にICとして独立しました。私は自分のことをICであり、『ホワイトカラー職人』だと思っているんです」(『ビジネス・インテリジェンス』2004年7月号インタビュー)

秋山さんのケースに見るように、ICはフリー業者やSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)と似た部分がありますが、少し違うのは、下請け的な仕事よりも経営企画のように高度な専門性や技術を会社側から求められる場合が多いことです。契約を結ぶ際も、会社とICの立場はあくまで対等。会社へ労働時間を提供して賃金を得るのとも違って、自分の専門性や技術を会社へ期限付きで提供し、売るわけです。

会社側が「個人のICと仕事の契約はできない」と言うかもしれません。その場合は、「社員が自分一人だけの有限会社をつくったりすればいい。実際、私も4年前にそうしました。自宅を有限会社の事務所としただけです」と秋山さんは言います(前掲書)。また、会社をつくるなら社員を雇うことも考えられますが、ICは法人化してもそれをしません。社員への給与を賄う必要が出てくると、ともすればやりたくない仕事でも引き受けざるを得ない状況になるかもしれないからです。誰にも雇われない、誰も雇わない――のがICの基本姿勢であり、この点でも職人気質と言えます。

最近では会社が事業の一部をアウトソーシングする流れも出てきました。今後、ICの活躍の場が増えるのは間違いないでしょう。

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