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【ヨミ】レディネス レディネス

「レディネス(readiness)」とは、学習のための準備状態のことをいいます。学習者が教育を通じた吸収率をあげ、行動変容を起こすために必要な素地をあらわす概念で、主に子どもの教育に用いられます。教育や学習にレディネスは必須。子どもの心身が発達し、特定の行動や知識を習得できる段階になってはじめて、教育や学習が有効になります。レディネスがない状態では、教育の効果がないばかりでなく、他の領域の成長に悪影響を及ぼすとも言われます。同様に人事教育においても、学習効果を高めるためのレディネス作りが大切です。(2019/9/13掲載)
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レディネスのケーススタディ

社会人になるための「就業レディネス」
内定者フォローは準備態勢にどう影響するか

レディネスの有無はどのような要素から判断できるでしょうか。身体や神経系の成熟、知識、興味範囲、態度などが、レディネスのために必要な条件として挙げられます。準備状態を表す「レディネス」という言葉が使われるシーンは、教育だけではありません。例えば、学生から社会人になるにあたっての心構えは「就業レディネス」とも呼ばれます。具体的には、社会人としての自覚と、自己理解が十分に高まった状態のこと。幸先のいいスタートを切るために多くの企業が行っている内定者研修は、就業レディネスを育むための一手でもあります。

現在の就職活動は短期集中型。広報活動開始が後ろ倒しになり、企業も学生も数ヵ月という短い期間で決着をつけようと奮闘します。しかし「早く決着をつけなければ」と焦る気持ちが、ミスマッチや早期退職を生み出してしまうこともあります。社会人になるための心の状態を整えることは、学生のよりよい就職活動、そしてよりよりキャリア開発にも貢献します。

学習のレディネスは、発達に先回りすることが有効とされる「学習優位説」と、学習には最も効果的な固有の時期が存在しているという「成熟優位説」が対立し、現在でも議論が続いています。では「就業レディネス」は、企業努力で改善できるものなのでしょうか。

2016年にリクルートキャリアの測定技術研究所は、内定先企業からの内定者フォローと就業レディネスの向上が相関関係にあるのかを調査しました。分析の結果、選考時に受けた「誠実なコミュニケーション」と「意思決定のための情報や機会」によって、就業レディネスとともに就職活動の満足度も高まったと発表しています。

新入社員の「内定者研修」、研修に入る前の「事前研修」などが、働くことのレディネスに関連します。研修担当者は、研修のコンテンツだけでなく、受講者の「学ぶための準備」が十分であるかも同様に気を配ることが大切です。

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