オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとは?
「オズボーンのチェックリスト」とは、アイデア発想のためのヒント集です。ブレインストーミングという手法の考案者でもあるアレックス・F・オズボーン氏によって発明されました。アイデアが出ないときに、このフレームワークに沿って考えれば、自身の思考の癖から抜け出して発想を抽出できるため、思いも寄らないアイデアが生まれることがあります。
ブレストしている時間がないとき
アイデアを強制抽出するためのリスト
企画を考えなければならないのに、どれだけ頭をひねってもアイデアが全く出てこない状況に陥ったことはありませんか。ブレインストーミングは、アイデア出しに有効な手法だと言われていますが、ゼロからの発想に変わりはなく、時間ばかりがかかって結果につながらない可能性もあります。
短時間で何かしらの形に落とし込まなければならないとき、「オズボーンのチェックリスト」を手掛かりにすれば、アイデアを生み出すことができるかもしれません。チェックリストには、九つの質問が用意されています。
(1)他に使い道はないか(Put to other uses:転用)
(2)他からアイデアを借りられないか(Adapt:応用)
(3)変えてみたらどうか(Modify:変更)
(4)大きくしてみたらどうか(Magnify:拡大)
(5)小さくしてみたらどうか(Minify:縮小)
(6)他のものでは代用できないか(Substitute:代用)
(7)入れ替えてみたらどうか(Rearrange:置換)
(8)逆にしてみたらどうか(Reverse:逆転)
(9)組み合わせてみたらどうか(Combine:結合)
例えば、(1)の「他に使い道はないか」。その発想から生まれたものが、シートベルトでできたバッグや、電球からできた殺菌装置です。
(3)の「変えてみたらどうか」は、アニメを実写化することでヒットを果たした映画の事例がそれにあたります。
(5)の「小さくして見たらどうか」は、私たちの生活必需品である携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンなどが代表例といえるでしょう。誕生した頃のものと比較すると、より小さく、薄型になっています。また、スーパーマーケットなどで、一人用のサラダや鍋料理のための食材が売られているのも、この考え方に当てはまります
社員研修などで、発想力や企画力を鍛えるワークショップを実施する際、参加者がアイデアを出せずに煮詰まっているようであれば、ヒントとしてオズボーンのチェックリストを渡してみるとよいかもしれません。
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