「具体性」とはどういうことか?
こんにちは。石田淳です。
「スローガンを排除し、具体的な言葉での指示を徹底する」
これは安全管理のマネジメントに限らず、行動科学マネジメントに共通する
「掟」のようなものです。
それはセルフマネジメントも同様で、たとえば「もう少しがんばってみる」だとか
「とくに集中して取り組む」といった曖昧な言葉、やる気や意志次第の言葉は
自分自身に対しても使わないように心掛けるべきでしょう。
「もう少しがんばる」
「特に集中する」
とは、どんな行動をあと何回(あるいはどのくらいの時間)繰り返すことなのか?
繰り返すべき行動(ターゲット行動)を明確にして、具体的に数値化・見える化すること
が、行動にフォーカスしたマネジメントの肝といえるでしょう。
では、「具体的」とはどういうことでしょうか?
行動科学マネジメントには「MORSの法則(具体性の法則)」という、
4つの要素から成り立つ「行動と呼べるものの定義」があります。
●Measured(計測できる)=どのくらいやっているかを数えられる(数値化できる)
●Observable(観察できる)=誰が見ても、どんな行動かがわかる
●Reliable(信頼できる)=誰が見ても、同じ行動だとわかる
●Specific(明確化されている)=誰が見ても、何を、どうしているかが明確である
それぞれの頭文字を取って、MORSです。
これら4つの要素がそろって、初めて「行動」といえるものになります。
逆にいえば、この4つの条件を満たしていないものは「行動」ではないということ。
「どれくらいやっているかを数えられる(数値化できる)」
「誰が見ても、どんな行動かがわかる」
「誰が見ても、同じ行動だということがわかる」
「誰が見ても、何をどうしているかが明確である」
……ということでなければ、行動とは呼べません。
「もっと指示に具体性を」
そう考える際には、この具体性の法則をぜひ思い起こしてみてください。
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米国ビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を、日本人に適したものに独自手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」を日本で初めて確立。
「教える技術・続ける技術」でおなじみ、行動科学マネジメント日本第一人者。精神論を一切用いない行動分析学を応用したマネジメントモデルが、各界から圧倒的支持を受ける。人材育成で苦境に陥った数多くの企業を再生、過去研修企業は1,000社を超える。
石田 淳(イシダジュン) 株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長
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