女性活躍を制する者がダイバーシティを制する!?
最近弊社が行った講演『働き方改革に効く!超実践型イクボスを創るコツとは?』
の質疑応答のコーナーで、こんな質問をしてくれた聴講者の方がいらっしゃいました。
「女性活躍や、ダイバーシティの研修を企画しても、
受講生の管理職の皆さんが、明らかにモチベーションが低く、
参加に前向きになれない空気になってしまうのですが、
何か良い方法はありませんか?」
ごもっともです。
そもそも、女性活躍やダイバーシティは、業績アップにすぐにつながるようなお
話でなく、短期的な視野でみれば面倒な側面ばかりに目が行きがちです。
しかし、各社が一様にそのような状況かというと、そうでもありません。
社長を始め人事ご担当役員、人事部長様などが
会社のダイバーシティ戦略をしっかり研修冒頭で語っていただくことで、
ビジョンがしっかりと認識されますし、危機感も感じていただけます。
総論としての女性活躍やダイバーシティが頭に入ったところで
現場での具体的な対応策につながらないことも、
女性活躍やダイバーシティ研修がつまらなく感じる大きな要因かと思います。
また、研修のコンセプトにもよりますが、「女性活躍」を前面に
押し出すと、かえって女性を特別視すべきではないという逆方向からの
反発にもなりかねません。
ですから、弊社の研修で注意していることは2つ。
1.できるだけ具体的なシーンを思い浮かべて部下との対話や
トラブルの予測ができる材料を盛り込む。
2.「女性」という一つのダイバーシティの属性への対応力が
他の多様性、例えば「シニア」「介護との両立」「LGBT」への対応力となり、
今後のマネジメント力のアップに寄与することを伝える。
特に2について、具体的にどんな「力=筋肉」が身につくか少しまとめてみます。
【女性活躍で鍛えられる管理職のダイバーシティ筋】
・新卒・男性・日本人以外の価値観に耳が傾けられる力。
・制約のある社員と信頼関係を結び、パフォーマンスを発揮してもらう力。
・生産性アップのために本気で業務改善に取り組む姿勢。
・自身の人間力のアップ(より高い役職への素地を獲得)。
もちろん、女性活躍で得られた知見が直接他の多様性に
当てはまるわけではないこともありますが、
一度、上記のような筋力がつくと他の多様性も
受け入れやすくなります。
実際にダイバーシティマネジメント研修やイクボス研修で
現在抱えている部下の多様性についてうかがうと、
女性はもちろんのこと、シニアやゆとり世代など
エイジギャップを挙げる方も多くいらっしゃいます。
目前に迫った人材不足時代にあたり、
管理職の皆さまには、中長期的視野に立って
経営戦略としてダイバーシティがどのような意味を持つのか
ご理解いただくとともに、具体的な思考や行動の獲得を
楽しく学んでいただけけるような研修の開発を続けたいと思います。
- モチベーション・組織活性化
- 安全衛生・メンタルヘルス
- キャリア開発
- リーダーシップ
- コミュニケーション
(株)サクセスボードにて顧客企業の女性活躍推進に携わり、研修講師として活動して10年、女性向けキャリアカウンセリングを15年実施。一女の母。
私の研修は、 女性のキャリアカウンセリングの経験を活かし、同じ悩みを持つ女性たちのキャリアについて参考になる事例満載の研修です。キャリアデザインだけでなく、ビジネススキル・コミュニケーション力をアップするコンテンツを取りそろえております。
藤崎 葉子(フジサキ ヨウコ) 株式会社サクセスボード 取締役/Woman's Career事業部長
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |