オンライン研修と集合型研修の使い分けポイント
コロナ禍以降、オンライン研修が急速に普及しましたが、正常化を迎える中で人事の皆さんが検討していることに「オンライン研修と集合型研修を使い分けはどのようにしたらいいか」というものがあります。ここでは研修実施手法の3分類と特徴の一覧をご紹介します。
111) オンライン・動画型とは、いわゆるeラーニングで、時間、場所の制約はないことが特徴で「一般的な情報をインプットする」という意味では効率的です。一方で公式的な情報伝達がメインとならざるおえず、社内事例の共有やネットワーキングなどは期待できませんので、あくまでも受講者個人ごとによる「個別のインプット」を目指した研修に適しています。
222)オンライン・ライブ型とは、集合型研修をオンラインで実施している形態で、受講場所は分散されますが、講師・受講者ともに、同じ時間に同じ内容を共有するものです。公式的なコミュニケーション以外に、グループワークでは社内事例の共有はじめ非公式な情報共有も行うことができます。受講者ひとり一人の受講環境は異なるため、どのような場所で受講することが望ましいのか(例えば部下育成事例の共有、というテーマのグループワークに際し、自席から参加しているとすぐ横に部下がいて気まずい思いをする、などということになりかねません)をあらかじめ案内しておく必要があります。また、オンラインのため、研修時間は2時間~など比較的参加しやすいのもの特徴です(効果的な企画・実施方法については動画セミナー「リモート研修 企画と講義の進め方~進行7箇条~」でもご紹介しています)。
333) 集合型は上記と比べると、「管理・集中しやすい」「コミュニケーションや関係性など横のつながりを強化しやすく・一体感を得られる」「一般論を超えた、自社ならではの、かつ場合によってはセンシティブな事例を共有できる」などの特徴があります。一方で海外駐在員などは最たるものですが、多拠点から忙しいマネージャー層をあつめるとなるとそれだけで、事務局・受講者ともにかなりの調整コストがかかり、かつ「せっかく集まるなら1日研修を行う」などの発想になりがちで時間・場所などの制約から参加しづらいものになってしまうという傾向もあります。
今回は研修実施手法の3分類と特徴を一覧化してご紹介してきましたが、上記の各ポイントを踏まえ、最適な研修を企画していただければと思います。
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次世代リーダー育成をはじめ世界で通用する人づくり、組織づくりをテーマに活動。グローバル経営、外国籍社員の活用/ダイバーシティマネジメント等。
「企業と人材」「賃金事情」「人事実務」「労政時報」「人事マネジメント」「グローバル経営」寄稿、「外国人社員の証言 日本の会社40の弱点」(文藝春秋)。政府会議有識者、大学講師、防災士、富士スピードウェイ走行ライセンス所持、グリーフケア勉強中
小平達也(コダイラタツヤ) 株式会社グローバル人材戦略研究所
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