【自社はどれに該当?】外国籍社員向けフォロー研修 3分類
「日本で雇用している外国籍社員向けのフォロー研修をしたいのですが……」
人事の方から受けるご相談です。
筆者は「世界で通用する人づくり、組織づくり」をテーマに20年以上、外国籍社員の活躍支援をおこなっていますが、実は外国籍社員向けのフォロー研修といっても、その狙いや対象によって内容は様々です。
今回は3つの代表的なものについてご紹介したいと思います。
それは「新入社員向けフォローアップ研修」「2年次以降含むフォローアップ研修」「キャリア戦略研修」です。
111)新入社員向けフォローアップ研修
この研修のポイントは、出来るだけ早く組織になじみ活躍してもらうという「組織社会化」にあります。
主な内容としては、違いの理解、ビジネスコミュニケーションとビジネスマナー、そして在留資格・税金・社会保険などの日本の社会システムです。
222)2年次以降含むフォローアップ研修
この研修のポイントは、「課題共有とネットワーキング」となります。入社後ある程度時間がたって、様々な事例・エピソードに直面するなかで外国籍社員同士、学び合い、事例を共有しあうネットワーキングの場とし、また、入社後を振りかえり、現状認識と今後の課題を明確化します。
333)管理職の登用等を踏まえたキャリア戦略研修
この研修のポイントは、「管理職の登用・エクイティ(一人ひとりの置かれた状況を考慮し、条件を等しくすることであり、ツールやリソースを用意し、誰もが成功する機会を得られるようにすることです)」となります。担当者と管理職の違い、上司としての人材育成方法や動機付けのポイント理解し、今後のキャリア形成にいかします。
全体に共通することとしては仕事とキャリアについての課題と展望の可視化でしょう。人生の構成要素は多様であり、スキルやキャリアという人的資産以外に、家族や友人との関係性資産、自らの学びや趣味などの活性化資産等、様々です。その上で、長期の時間軸の中で自分の中でどうポートフォリオを組んでいくかがポイントになりますが、この考えがないと「短期志向でスキルだけを考える」などと言うことになってしまいかねません。フォロー研修で仕事とキャリアを取り扱う際は、視野を広げ、健全な向上心に働きかけていくことが肝要です。
いかがでしたでしょうか。
今回は3つの代表的なものについてご紹介しましたが、自社の課題・優先順位を特定した上で有効な外国籍社員向けのフォロー研修をおこなっていただければと思います。
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次世代リーダー育成をはじめ世界で通用する人づくり、組織づくりをテーマに活動。グローバル経営、外国籍社員の活用/ダイバーシティマネジメント等。
「企業と人材」「賃金事情」「人事実務」「労政時報」「人事マネジメント」「グローバル経営」寄稿、「外国人社員の証言 日本の会社40の弱点」(文藝春秋)。政府会議有識者、大学講師、防災士、富士スピードウェイ走行ライセンス所持、グリーフケア勉強中
小平達也(コダイラタツヤ) 株式会社グローバル人材戦略研究所
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