なぜなぜ分析と予防処置
「なぜなぜ分析」は、予防処置に使えるか?
先日、なぜなぜ分析セミナー(インハウス)を開催している時、こんな内容の質問を受けました。
それは、「なぜなぜ分析って予防処置に使えるんでしょうか?」といった質問です。
私は、「もちろん使えますよ!」と答えました。
ところが、「発生もしていない問題の原因って見つかるのでしょうか?」と、納得のいかない様子でした。
今回は、なぜなぜ分析と予防処置についておはなしします。
なぜなぜ分析で、潜在的な問題発生を未然に防ぐことが出来ます。
起きてしまったら是正処置。起きる前が予防処置。
「なぜなぜ分析」は、予防処置に使えるか?と質問されれば、もちろんYESです。
なぜなぜ分析は、問題解決や原因特定をファシリテートし、改善策を導く思考ツールでもあります。
もちろん、将来の同様の問題が、「他でも発生しそうだ!」と視点を変えれば、予防処置にも十分使える問題解決ツールです。
是正処置と予防処置
例えば、他の部署で入力ミスがあったとしましょう。
そして、その内容を見ると、あなたの部署でも十分に同様なミスが発生しそうだったなら、その問題が起きてしまう前に、予防処置を展開しましょう。
ただ、予防処置には、進め方があります。
まずはじめに、ある業務で既に発生してしまった不具合が、他の業務でも「起きそうか?起きそうでないか?」と評価をする必要があります。
もし、すでに様々なエラー防止の策が講じられているのなら、予防処置は必要ありません。
しかし、エラー防止策が不十分または全く無いといった状態では、その作業でも同じミスが発生する可能性が大きくなります。
このような場合は、予防処置を適用して展開します。
まずは、予防処置を適用するか?適用しないか?を決めることが大切です。
そして、次の流れは「根本的原因の追及」です。
問題や潜在的な原因を特定し、それらの原因を分析します。
この時「なぜなぜ分析」を使うといいでしょう。
今は、問題が起きていないけど、同様のミスが作業プロセスのどの部分で発生するかを絞り込み、ミスのしやすい部分を探すのです。
特に、こんな視点で見つけるといいと思います。
それは、「にくい探し」です。
正しいなぜなぜ分析のやり方
私たち人間は、やりにくい作業になればなるほど、ミスを増やします。
例えば
歩きにくい 運びにくい 持ちにくい 書きにくい 読みにくい 解りにくい
などです。
予防処置では、この「にくい」を探しながら、その「にくさ」の内容を分析すると良いでしょう。
そして、「にくい」が見つかったら、「やすく」に改善します。
見にくいのなら、見やすくしましょう。
解りにくいのなら、解りやすくしましょう。
また、「なぜ?にくいが発生する作業を設定したのだろう?」と、一歩深掘りする分析を進めると、作業プロセスの決め方まで改善のメスを入れることができます。
もちろん、なぜなぜ分析には、正規のやり方があります。
ただ、「なぜを5回繰り返す」だけでは、根本的原因を追及することができません。
正しい、なぜなぜ分析のやり方を身に付けて、進めてみて下さい。
水平展開の必要性を評価する
原因追及では「にくい」を探す
「にくい」を「やすく」に変える
潜在的な問題発生を未然に防ぐことが出来ます。
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所在地 | 港区 |
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