Python基礎試験の合格率と受験者の感想
こんにちは。Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。今回もPythonの人材育成に関して私見を述べたいと思います。
Python 3 エンジニア認定基礎試験(Python基礎試験)の受験者はお陰様でかなり増え、年間で1万人を超えるまでに成長しました。年間1万人の受験者はプログラミング言語の試験としてはかなり多く、ちょっとした国家試験と同じくらいの規模になります。
Python基礎試験の受験者増の背景
ここまで受験者が増えた背景にあるのは、Pythonが人工知能、機械学習、データ分析、ビッグデータ、ネットワークの自動化などの各種自動化、Web等で中心的に使用されている言語であり、Pythonが広く使われている各分野それぞれが大きな分野であり、これからの成長も期待されているからです。また、Pythonは学びやすい言語であり、教材は書籍、動画、学校などかなり増えており学習環境も充実しています。Pythonにはプログラミングのお作法と言える「Pythonic(パイソニック)」と「PythonZen(パイソンゼン)」があり、学習する際に、これらを知っておくと、よりきれいなPythonをかけるようになります。Python基礎試験は、PythonicやPythonZenに基づいて出題されており、学習のチェックに最適であり、受験者数の規模がここまで増えたのではないかと考えています。
Python基礎試験の合格率と難易度
Python基礎試験の受験を希望される方は合格率や難易度が気になるところと思います。そこで、現状の合格率と受験された方の感想を共有したいと思います。 合格率は安定しており、現在全体で75%になっています。受験者の割合はエンジニアの方が4割、非エンジニアの方が4割、学生の方が2割となっています。スコアの分布は700点から900点の間に大半が分布しています。合格率が75%ということですので、やはり基礎文法全般を勉強をしていない方は不合格になります。昨年までは主教材のPythonチュートリアルしか教材がありませんでしたが、今年から徹底攻略Python 3 エンジニア認定基礎試験公式問題集が発行されましたので、合格率はやや上がるのではないかと予想しています。この公式問題集は解説がしっかりしているため、この本を中心に学習することで、合格が狙えるようになったと考えています。出題内容は基礎的な文法が中心になります。あくまで基礎レベルなので、学習される方は全方位的に学習いただき、すべて理解いただくことが望ましいと考えています。
Python基礎試験の受験者の感想
では、受験された方の感想について最近のアンケート結果から抜粋して紹介します。
「type errorとsystax errorの違いなどは、業務上において、特に意識する必要がなかった(デバッグするだけの場合)ので、改めて再確認するきっかけになった。」
「プログラミング学習に取り組む良いきっかけとなった。」
「今まで何となく使っていたが、今回基礎知識を学習するきっかけとなったため受けてよかったと思います。」
「試験勉強の過程を通して、Pythonに関しての理解度を深めることができました。」
「Pythonの文法やモジュールなどの基本的な使い方を一通り学ぶことができてよかった。」
「これまで知らなかったPythonのプログラム全体の知識について学ぶことができてよかった。」
「仕事でデータ分析を進めるにあたり、プログラムの理解をする為、Phthon3エンジニア認定試験を受験しました。試験をすることで自身の理解度の把握ができてよかったです。」
「勉強するための目標設定、目安設定に役立ちました。」
「勉強にあたり、モチベーションの維持に役に立った。」
「プログラミングへの理解が深まりました。」
「pythonについて体系的に学ぶことができました。」
「未経験ではあるものの、今後のキャリア形成とリスキリングに寄与すると思います。」
「試験勉強の過程で、知らなかったモジュールや関数などを知ることができました。」
「これから先、どんどん発展が見込める言語なので学習して良かった。」
「pythonを学ぶ目的や意欲が高まった。」
「なんとなく使っていたPythonの基礎知識を復習できてよかった。」
「勉強の過程で、不足知識を補うことができました。」
「対外的にPython基礎を把握していると証明できると主思う。」
「暗黙的な知識だったsyntaxや動作仕様について、改めて体系的に学ぶことができた。」
「Pythonを学ぶ上でのマイルストーンになりました。」
「試験を受け、資格を取得するという具体的な目標により、自主的な学習の中でも高いモチベーションと計画性を維持することができたと思う。」
「結果がどうであれ自分の実力を測ることができた」
「今後Pythonを活用したDX推進(データサイエンス)など活性化していく中で基礎として良い学習の機会になった。」
「少なくともpythonを知っているアピールにはなるし、網羅的に基礎を学ぶよいきっかけになると思う」
「プログラミング言語としては、初心者にとっても扱いやすい言語だと思った」
「実際に使用していて、トラブルが多く、原因もわからなかったが、勉強の過程でpythonの作法を知れてよい学びになっている。」
「新しい言語を知れてよかった。」
「自分が勉強してきた内容が身についているか確認できる機会になった。」
「実務に応用できた。」
「プログラムの今後組んでいくうえで必要となる基礎的な内容に取り組む機会は、こういった形でしかなかなか実現しないと考えてます。」
「自身の理解力が定量的に評価できてよかった。」
「Pythonの文法的な知識の復習ができたため。
「もともと少しだけ大学の授業でpythonに触れていた経験からこの試験の勉強を始めました。いずれ使うかもしれないpythonの知識を深めることができたのでとてもいい勉強になりました。」
「社会人になった後、プログラミングを本格的に学習することがなかったので今回、pythonを学習しプログラミングに非常に興味を持つことができた。」
「初めて学習する言語にしては理解し易かったです。改めて言語を勉強するいい機会になったのでよかったです。」
「コードが通らない際に何が原因か試験勉強を通して考えられるようになった。」
「AI関連の技術を学ぶうえで、Pythonの基礎知識が必要だと考えています。そのうえで、本試験が基礎・土台を作るのに良い機会・試験になると感じました。」
「pythonコーディングを素早くできるように役に立つと思う」
「独学で学んできたPythonを試験をうけることでより定着させることができた。おざなりになっていた部分を補強できたきがする。今まで組んできたコードの問題点や、可読性を向上させる術が身についた。」
「Pythonの基本的な使い方を知れたことに満足しております。また、Pythonの魅力も知れたこともよかったと感じております。」
「Pythonの勉強が意外と楽しかったと気づけたこと」
「自身の利用範囲を超えたPythonの仕様に触れる機会が持てることがよかった。使う必要に迫られない内容は勉強しないと知らないままなので。」
「pythonに関する基礎的な技術の確認ができた自身の技術の見直しになり、次のステップへの足掛かりとできた。」
「仕事で使っている言語以外の知識を習得できた。また、Pythonは最近流行っている言語で、今後使用する可能性も高いと思う。」
「はじめてプログラミングの勉強をしたのですが、やっていて楽しかったので満足しています。」
「プログラミング学習を始めるいいきっかけになった。」
「Pythonの勉強するにあたり、文法や構文の学習が必要になるが試験を受けないと実力が把握できないため受けてよかったと思いました。」
「Pythonを勉強する形でプログラムに触れることができて、今まで抱いていたプログラムに対する苦手意識が緩和されたような気がする。試験を受けるに当たって、勉強したことは今後会社での業務の助けになるのでこの試験勉強を行う形でPythonを学ぶことができて良かったと感じている。」
「Javaの試験なども受けてきたが、文法を問う問題が多く、たいしてPythonはチュートリアルの内容が正直に問われる問題であるため、ドキュメントを読む良い機会になった。」
「独学なのであまり体系的に学習できていなかったのが、ちゃんと基礎を学ぶきっかけになりました。」
「引数の書き方など自分で実際に使っていない書き方を知ることができ、ネット上のコードを読む際など参考になった。」
「pythonの基礎やコードの読み方、モジュールなどを学ぶことができた。携わった案件でわからなかった個所がたくさん出てきて基礎が足りていないことが再確認できた」
「今まで、業務でシステム運用を主に行っていたが社の方針で技術職の知識も必要になった。その足掛かりとするため、Pythonを学び始めたが今まで業務で使用してたツールの挙動等が少しずつではあるがわかるようになってきた」
いかがでしょうか?今後受験される方の参考になると思います。今後社内でデータ分析試験を受験される方がいれば是非社内共有していただければ幸いです。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
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