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令和の事業承継課題と経営者に求められる覚悟とは

令和の事業承継課題と経営者に求められる覚悟とは


日本政策金融公庫総合研究所が行った『中小企業の事業承継に関するインターネット調査(2023年調査)』によると、全国の中小企業の57.4%が廃業を予定していることが判明しました。その他、経営を引き継ぐ後継者が決まっている企業も10.5%に留まり、事業承継による事業継続を検討しているが後継者が決まっていない企業が20.0%、事業承継は時期尚早とされている企業が12.0%と中小企業の事業承継は一段と厳しくなっています。
廃業予定企業の廃業理由については、「そもそも誰かに継いでもらいたいと思っていない」が45.2%と最も高い割合となっており、次いで「事業に将来性がない」が22.1%、「子どもがいない」が12.1%、「子どもに継ぐ意思がない」が10.9%、「適当な後継者が見つからない」が5.4%と後継者難による廃業が28.4%となっています。
「そもそも誰かに継いでもらいたいと思っていない」理由として、「経営者個人の感性・個性が欠かせない事業だから」「自分の趣味で始めた」「経営者個人の人脈が欠かせない」など経営者の属人的な資源や能力の割合が高くなっています。
今回は事業承継を成功させるポイントをご紹介いたします。


―経営者と後継者の強みは違う

当たり前のように見えるフレーズかと思います。ただ、事業承継の話題となると多くの経営者は「まだ、任せるにはアレが足りない、コレがわかっていない」「経験が不足している」と後継者に自身と同じスキル・レベルと求める声が多く聞こえます。
これは経営者としての責任感や企業への愛着からくるものかもしれません。しかし、後継者には完璧なコピーとしてではなく、独自の強みやビジョンを持って成長させていくことが重要です。

後継者は経営者としての経験が不足しているかもしれませんが、その分野での新しいアイディアや視点を持っているかもしれません。経験が少ないからこそ、柔軟性や革新性があり、現状のビジネスを改善し、新たな成長をもたらすことができるかもしれません。
後継者の育成には時間と努力が必要ですが、社長が経験やスキルを共有し、経営者としてのノウハウを伝えることで、後継者が成長していくことが期待できます。また、社長自身が後継者に対して信頼とサポートを示すことで、後継者は自信をつけ、より積極的に経営に取り組むことができるかもしれません。
経験やスキルが不足していることは当然のことであり、完成された後継者はいません。完成された会社・経営者・人間がいないことと同じです。後継者にはその不足を埋めるための機会とサポートが与えられるべきで、後継者としてのポテンシャルや意欲を見極め、成長させることが、企業の持続的な成功につながります。
事業承継は組織的な変化であり、成功するためには経営者と後継者の相互理解と連携が不可欠です。経営者としてのノウハウを共有しつつ、後継者に自らの成長の機会を与えることで、持続的な企業の発展に貢献できるでしょう。


―事業承継に求められるのはスキルや経験よりも覚悟

事業承継において、スキルや経験も重要な要素ですが、より重要な要素は覚悟です。後継者は、経営者としての責任を理解し、経営に関する困難な決断や責任を負う覚悟が必要であり、経営者の覚悟が事業承継を実行するのには重要な要素となります。事業承継は経営者にとっての大きな転機であり、心の準備と覚悟が欠かせません。自ら築いた企業を次世代に引き継ぐことは感情的にも難しいかもしれませんが、成功のためには後継者の成長を支援し、スムーズな承継プロセスを進める覚悟が重要です。

以下は、事業承継において経営者に必要とされる覚悟です。

1.企業の継続と存続: 譲る側は、事業を次世代に引き渡すことで、企業の継続と存続を考えなければなりません。後継者の成長をサポートするために、適切なリーダーシップとサポートを提供する覚悟が必要です。
2.組織文化の受け継ぎ: 譲る側は自ら築いた組織文化や企業の理念を後継者に受け継いでいく意識が求められます。組織の価値観を後世まで継続させるためには、その責任を果たす覚悟が必要です。
3.譲渡の準備と計画: 譲る側は、事業承継のために必要な準備と計画を進める覚悟が必要です。会社の評価や法的手続き、後継者の育成などを適切に行うことが重要です。
4.企業の未来と後継者の成功: 譲る側は、後継者が成功し、企業の未来を築いていくことを願い、それをサポートする覚悟が求められます。後継者の成長を優先し、必要なアドバイスや指導を提供する姿勢が重要です。
5.自己の役割と新たなステージ: 譲る側は、経営者としての役割を後継者に譲渡し、新たなステージに進む覚悟が必要です。新たなライフスタイルや関心事を考え、次の人生の段階に向けて進むことが大切です。

また以下は、事業承継において後継者に覚悟が重要とされる点です。

1.経営者の責任: 後継者は企業のリーダーとして経営者の責任を引き継ぎます。経営者として、企業の利益を最大化し、従業員とステークホルダーに対して責任を果たすことが求められます。
2.長期的な視野: 事業承継は長期的な視野が必要です。即時的な利益だけでなく、将来の発展や成長戦略を見据える必要があります。また、長期的な目標達成のためには困難な決定をすることもあります。
3.組織文化の継承: 後継者は経営者としての役割だけでなく、組織文化を継承する責任も持ちます。組織の価値観や信念を尊重し、継続性を確保することが重要です。
4.失敗とリスクへの対処: 経営者としては失敗やリスクを乗り越える覚悟が必要です。ビジネスは常に不確実な状況や課題に直面するものであり、それに対処する強い意志が求められます。
5.成長と学びの姿勢: 後継者は常に成長し、学び続ける姿勢が必要です。経営の世界は変化が早く、新たな知識やスキルを取り入れることが競争力の維持につながります。
事業承継は経験やスキルだけで完結するものではなく、経営者としての覚悟が欠かせない要素です。覚悟とは、困難に立ち向かい、自己成長を追求し、企業やステークホルダーに対して責任を果たす強い意志と決意を指します。後継者がこの覚悟を持って臨むことで、事業承継の成功と持続的な企業の発展に寄与することができるでしょう。


※本コラムは石丸が、タナベコンサルティングのコーポレートファイナンス・M&Aの情報サイトにて連載している記事を転載したものです。

【コンサルタント紹介】
株式会社タナベコンサルティング
コーポレートファイナンスコンサルティング チーフコンサルタント
石丸 健太

金融機関にて法人・個人の融資業務、外為・金融商品の販売業務等を経て、当社へ入社。数字だけでなく実務と連動させたコンサルティング展開で、多くのクライアントの課題解決に貢献している。財務を切り口とした、ホールディングス経営・事業承継・M&A・事業計画策定を得意とする。


主な実績:
・中堅建材リース会社にてアカデミー設立支援コンサルティング、役員・経営幹部育成
・中堅木材加工会社に幹部候補・中堅人材育成

  • 経営戦略・経営管理
  • 法改正対策・助成金
  • リーダーシップ
  • ロジカルシンキング・課題解決
  • 財務・税務・資産管理

新しい経営技術で企業価値向上を実現する。
コーポレートファイナンス領域において、資本政策・組織再編・M&A・PMIまでワンストップでご支援。

タナベコンサルティングでは、グループ経営、組織再編からコーポレートガバナンス、海外戦略、M&A、DXなど企業価値向上のために必要なコンサルティングサービスを提供し、単純な手段に留まらない、企業の経営強化の支援を行います。

タナベコンサルティング コーポレートファイナンスコンサルティング事業部 コンサルタント(コンサルタント) コンサルタント

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所在地 大阪市淀川区

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