「苦手」を言い訳にしないチームビルディング
今回もストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)をチームビルディングとして導入する際の注意点です。
これまたありがちなことですが、資質(特定の資質が上位資質にないこと等)をできない言い訳につかわないということです。
例えば、決められた納期をなかなか守らない人から「私、『責任感』ないんで!」とか開き直られたら、張り倒したくなりますよね?(笑)
もちろん、自分の苦手なことを克服しようともがき続けるのは無駄なことが多いので、そういう部分は良い意味であきらめ、人を頼って行く方がうまくいくこともあるわけです。その意味で、何がなんでも言い訳せず頑張れと言いたいわけではありません。
単なる言い訳と、よりうまくいくために自分の苦手をあきらめ、人を頼ることをどう区別するかということです。結局、ここもあり方の問題です。
自分の利益だけにフォーカスしている人は、相手の資質を無断借用しようとするし、自分にない資質を単なる言い訳に使おうとします。
一方、自分の資質をどう活かすかという意味で自分にフォーカスしつつも、その状態でチームに貢献しようと思っている人はそうはなりません。
自分に不得手なことがあることを素直に受け入れ、チーム全体として考えれば自分がやるよりそれを得意とし、もっとうまくやれる人がいると考え、その人を頼ります。そういう人は、その分相手が苦手なことは自分の得意なことで助けてあげようという気持ちでもいるはずです。
ここまでが、チームビルディングの観点での苦手への対処への考え方であり、相互補完の考え方は理想論でもあると思います。すべてのチーム、組織において、そうそう簡単にうまくはまって補い合えるものでもないのも事実だと思います。
そうなると、自分の下位資質ゆえに苦手なことを言い訳せず、ある程度頑張って取り組むこともやはり必要にはなってきますね。人に頼ることなく、“苦手なりに”言い訳せずにどう対処していくかということです。
その具体的な方法は、次回に譲ります。
- キャリア開発
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
ストレングスファインダーで変革を促す~対話と多様性を重視し、個々の強みを活かすことで組織全体の成長をサポート~
前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。
知識茂雄(チシキシゲオ) ガイアモーレ株式会社提携講師 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 熊本市 |