【ヨミ】バッテキジンジ 抜擢人事

年功や学歴を飛び越えて人材を登用したり、比較的若い人材を高いポストに起用したりすることです。人事管理の枠組みが年功を重視したものから、成果や業績を重視したものに切り替わりつつあり、それに伴って後輩の社員が先輩を追い越して昇進・昇格することが珍しくなくなりました。
(2005/3/18掲載)

抜擢人事のケーススタディ

潜在能力を引き出す効果が期待できる
フェアな評価をすることが重要

日本の人事管理史上、最も知られている抜擢人事は1977年、松下電器の松下幸之助社長が後任社長に平取締役だった山下俊彦氏を指名したケースです。当時の山下氏は26人の役員序列の中でほとんど末席にあたる25番目でした。当時は異例中の異例と言われた経営トップの交代ですが、最近では類似の事例がしばしば見受けられるようになっています。

たとえば2003年、流通大手の大丸では一介の部長で役員経験のなかった山本良一氏が、序列13人抜きで社長兼COO(最高執行責任者)に就任しました。また重厚長大型企業では、クボタの幡掛大輔氏が末席に近い常務から9人抜きで社長に昇格しています。一方、政界の抜擢人事として知られるのは、第2次小泉内閣で安倍晋三氏が自民党幹事長に起用されたケース。安倍氏の当選回数はわずか3回にすぎず、これまでの党人事からは考えられないスピード昇進だったからです。石原慎太郎・東京都知事は「小泉さんは人事の天才だ」と持ち上げました。

抜擢人事の持つ最大の効果は、能力ある人材が育成されることです。そもそも抜擢された人が、そのポストに必要な能力を始めからすべて備えているかというと、必ずしもそうとは言えず、むしろ「器が人を創る」と言われるように、ポストがその人の潜在能力を引き出す場合が多いからです。また、抜擢人事で空いたポストに新たな有能な人材を登用していくことで、企業全体の人事の活性化も期待できます。

反対にデメリットとしては、社内に年功的意識が根強く残っている企業では、抜擢された社員のモチベーションが高まったとしても、その他大勢の社員のモチベーションが低下し、結果としてマイナスに作用しかねないことです。抜擢人事が社内のコンセンサスを得るには、評価がフェアであるとともに、選考プロセスをオープンにすることが重要です。

記事のオススメ、コメント投稿は会員登録が必要です

会員登録はこちら

既に日本の人事部会員の方は、ここからログイン

この記事をおススメ

(情報未登録)さんのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

おススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

(情報未登録)さんのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

あわせて読みたい

関連する記事

関連するQ&A

関連するキーワード