エグゼクティブ・サーチ
エグゼクティブ・サーチとは?
エグゼクティブ・サーチ(executive search)とは、経営幹部を採用する際に、現職で活躍している有能な人材を社外から探し出す採用手法のこと。企業から依頼を受け、採用活動を行う会社のことをエグゼクティブ・サーチ・ファームといいます。
ハイクラス人材の採用手法として定着
求められる豊富なネットワークと高度なマッチング
エグゼクティブ・サーチは主に、(1)重要なポジション人事で、社内にふさわしい候補者が見つからない場合(2)組織文化を変革するために外部からリーダーとなりうる人材を招聘する場合(3)新規事業の立ち上げにあたって、その分野における知識と経験を持つ人材を求める場合などに利用されます。
エグゼクティブ・サーチ・ファームは、企業から職務や人材の要件の提示を受け、採用活動を行います。案件ごとに条件に合致した人材を徹底的にサーチし、評価、選別スクリーニングを実施。キャンディデイト(紹介する対象となる候補者)を探し出したら、面談を重ねるなどして企業と人材のマッチングを図ります。会社の命運を握る人事なので、ベストマッチングを実現する高度なスキルと人材情報網が、エグゼクティブ・サーチ・ファームの存在価値といえるでしょう。
エグゼクティブ・サーチ・ファームには、大きく分けて2種類あります。一つは、クライアント企業との契約により人材を探すRetainer Firm(リテイナーファーム)。求める人材が見つかるまで、長い場合は1年以上の期間に渡り、サーチ活動を続けます。トップマネジメントやディレクタークラスのサーチが大半で、報酬は成立の可否にかかわらず支払われます。一般的な報酬体系は、契約時に採用ポジションの年収の15%、1人目の候補者の紹介時に15%、成約後に15%となっています。リテイナーファームの多くは、世界主要都市に拠点と人材情報網を持っており、グローバル規模で展開しています。
もう一つはContingency Firm(コンティンジェンシーファーム)で、リテイナーファームが対象とするトップマネジメント以外にも、マネジャーなど広範囲のポジションをカバーしており、フィーは成功報酬型を採用しています。
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