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【ヨミ】ショウガツビョウ 正月病

「正月病」は正式な病名ではありませんが、年末年始の長期休暇明けに気分が落ち込み、無気力状態に陥ることをいいます。イベントごとが続く年末年始は生活リズムを失いやすく、秋から冬にかけて冬季うつ病のような症状が発生することがあります。正月病は生活リズムを取り戻して数日もすれば元に戻りますが、冬季うつ病の場合は睡眠障害が出たり、症状が2週間以上続いたりします。(2020/1/16掲載)

正月病のケーススタディ

正月病に陥りやすいのはどんな人?
ストレスへの「認知」によって違いが出る

年末はビジネスパーソンにとって、心身に負担のかかる時期の一つ。12月を期末にしている企業も多く、営業職であれば追い込みに力を入れ、バックオフィスもあらゆる処理に追われます。

取引先に年賀状を書いて、オフィスの大掃除をして、いろいろな忘年会に出席して……。仕事納めをした後も、家の大掃除や帰省、たまにしか会わない親戚や地元の人たちとの新年会などが待っています。いずれも大切な時間ですが、慣れない行事の連続で、生活リズムは確実に狂っています。冬は日照時間が短くいために冷え込みが厳しいことも、気分の落ち込みや体調を崩しやすい原因の一つと言われています。

症状は人によってさまざまで、やる気や集中力の低下、不安、倦怠感、食欲不振、胃もたれ、腹痛、不眠などがあります。これらは冬季うつ病にも現れやすい症状ですが、正月病の場合は、元の生活に戻って数日もすれば回復します。2週間ほど経っても症状が回復しない場合は、正月病ではなく季節性うつ病の可能性があるため、メンタルクリニックを受診するようにしましょう。

環境の変化が「ちょっとした疲れ」で済むのか、本格的なケアが必要になるのかは個人差があります。正月病をはじめ、五月病や六月病など季節性のある症状に陥りやすい人は、「ストレスへの向き合い方」によって違いが出ると立教大学 現代心理学部 准教授の松永美希さんはいいます。

「例えば、複数の人があるタスクをこなした結果、同じような成果がでたとき、『これくらいでいいか』と思う人と、『これではダメだ』と思う人がいます。後者は自分に厳しく、同じ条件下でもストレスを感じやすい。まじめで几帳面、完璧主義、頑張り屋と言われるような人は、なじみのない環境に置かれるといつも以上にエネルギーを使うので、消耗しやすいと言えるでしょう」

症状を深刻化させないためには、十分な休養を取ることと、休暇中の生活リズムを整えることが大切です。朝起きたら、きちんと太陽の光を浴び、一日三食、栄養バランスの良い食事をとること。連日の飲み会は避け、休肝日を作ること。そして普段通りの生活が始まった後は、いきなり残業をせず、身体を慣らす期間を作りましょう。

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