気づき・考える人材を、どう育むか?
研修で人が育たない理由は、いくつかあります。
その中の1つは、仕事を教える際、単なる“作業”として教えてしまうということ。
そもそも、“仕事”は、「何を?」「どうするのか?」と、具体的なアクションを教えなくてななりません。
特に最近の若手人材は、「〇〇をやっておいて」という漠然とした指示では、仕事ができない者も少なくありません。ある人事担当者の方が、「新人にクリップで書類をとめてきて」と指示したところ、普通のA4の3枚ほどの薄い資料なのに、大きなクリップでとめてきて、「クリップが重たくて紙にぶら下がって、クリップの役目をはたしていない」と笑い話のような嘆きをつぶやいていました。これは少し極端な例ですが、似たようなケースは、おそらく皆様にもご経験があることでしょう。
そして、最も大切なのは、「なぜ?」それをするのか、という理由を明確に伝えることです。例えば、先ほどのクリップの例ならば、「紙がバラバラにならないようにする」というのが目的です。これを伝えておけば、ホッチキスでも代替えできるわけです。それを伝えずに、「クリップが大きいのしかなければ、なぜホッチキスで替わりにとめるという、気が回らないの?」(最近の若者は…)というようなネガティブな目で、彼らを見るようになってしまいます。
特に、ゆとり世代以降は、こうした初歩的なことも、丁寧に教えることで、自ら、判断(クリップがなければ、ホッチキスでとめる)ができるようになり、この小さな基本を教える繰り返しが、やがて大きな成果となって、彼らは成長していくのです。
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全能連マネジメントアワード「コンサルタント・オブ・ザ・イヤー」を受賞!暗黙知を形式知化するナレッジマネジメントで計1500社の人材育成に貢献
ジョブ制・テレワーク導入が急速に進ぬ中、人材のノウハウ・ナレッジの見える化・企業や組織での共有化・蓄積は必須です。
仕事ができる人材の思考プロセスを見える化・形式知化し、人・チームの育成に活用即戦力化します。特許庁、経済産業省の業務も受託。
田原 祐子(タハラ ユウコ) 株式会社ベーシック代表取締役(社会構想大学院大学教授)上場企業社外取締役監査等委員

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