効果的なリモート研修の企画~押さえておくべきポイントとは?~
リモート研修に関して、よくあるコメントとして以下のようなものがあります。
「集合型研修との違いが分からない」
「受講者の様子が分からない」
「受講者の集中力が続かない」
「受講者がメールチェックなど、他の事をしながら参加していることがある」
「グループワークなどの進行方法が分からない」
集合研修と異なる、リモート研修の特徴とは何でしょうか。
効果的なリモート研修とするために必要なものは何でしょうか。
以下ご紹介をしていきます。
(集合研修と異なるリモート研修の特徴)
「受講環境」
集合研修:主催者により設計され、他の参加者もいる。
リモート研修:各人の環境に依存し、 一人で受講。
「集中・管理」
集合研修: しやすい。
リモート研修:しづらい。※20~30分に1回はQAやワーク等、インタラクションを入れるなど工夫が必要。
「五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)」
集合研修: すべて使う。
リモート研修:視覚、聴覚のみ。集合型と比べ受講者の様子がわかりづらいため、言語での情報伝達量・確認のインタラクション回数が増え、時間が1.2~1.5倍程度かかるイメージ。
「一体感など感情の共有」
集合研修: 得やすい。
リモート研修:得づらい。
「コミュニケーション」
集合研修: 公式以外に雑談など非公式もあり。
リモート研修:公式的なコミュニケーションがメイン。
(リモート型研修での対応5つのポイント)
(1)一体感の演出
チャット、投票機能、グループワークやユニフォーム、リモートパーティーなど。
(2)共通体験のシェア
過去の類似エピソードの共有など。
(3)事前学習による知識付与
事前課題、教材通読やイーラーニング受講)と研修での解説・討議(疑問・解説希望の事前把握)。
(4)実践・変化の追跡
実践シートの活用など。
(5)雑談など非公式コミュニケーションによる幅広い関係性構築。
別途対面機会の設定等も検討。
いかがでしたでしょうか。
本稿では集合研修と異なる、リモート研修の特徴と効果的なリモート研修とするために必要なもののご紹介をしてきました。また、リモート研修の中だけで完結させるのではなく事前ワーク→研修→実践フォローという有機的な設計とすることも大切です。本稿が効果的な研修の企画の参考になれば幸いです。
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次世代リーダー育成をはじめ世界で通用する人づくり、組織づくりをテーマに活動。グローバル経営、外国籍社員の活用/ダイバーシティマネジメント等。
「企業と人材」「賃金事情」「人事実務」「労政時報」「人事マネジメント」「グローバル経営」寄稿、「外国人社員の証言 日本の会社40の弱点」(文藝春秋)。政府会議有識者、大学講師、防災士、富士スピードウェイ走行ライセンス所持、グリーフケア勉強中
小平達也(コダイラタツヤ) 株式会社グローバル人材戦略研究所
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開催日:2022/01/12(水) 17:00 ~ 2027/12/31(金) 23:55
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