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困難や逆境に打ち勝つ力 │ 「レジリエンス」を高めるには

難しい課題や問題に取り組んでいる会議なのに、活発に意見が出て、笑顔まで絶やさないメンバー達。
交わされる会話に耳を傾け、他人事として捉えない姿勢や、前向きに取り組む姿勢。
こんな理想的な会議を展開している会社が実際にあります。

 

この会社では、長い時間をかけて「改善レジリエンス」と「問題解決レジリエンス」を高めるトレーニングを行い続けています。

 

今回は、レジリエンスの高い会社がやっていること、についておはなしします。

組織全体が変化に適応し、成長を続ける力「レジリエンス」。
リーダーがポジティブな姿勢を示し、柔軟に対応し、問題解決能力を発揮することで、チームメンバーも同様の姿勢を身につけることができます。
最後まで、お付き合いください。

 

逆境を乗り越えるために

このコラムでも、何度か紹介した「レジリエンス」。
それは、困難や逆境に対処し、それに打ち勝つ力を指し、直面する変化の激しい環境や予測不可能な要素に対し、レジリエンスはとても大切です。
レジリエンスは、次のような点で組織やチームに高いパフォーマンスを生み出します。

・変化に適応する力
組織やチーム内で高いレジリエンスを維持することができれば、変化に対して臨機応変に対応し、高いパフォーマンスを持続できます。

・ストレスやプレッシャーに対する耐性
ストレスやプレッシャーは、業務を遂行する上で避けられません。
レジリエンスがあれば、これらに冷静に対処し、業務効率を維持できます。

・失敗や挫折からの回復
ストレス同様、失敗や挫折も避けられませんが、レジリエンスがあれば、そうした状況から素早く立ち直り、新たなチャンスを見つけ出すことができます。
これは、心理的要因として組織の改革力向上にも繋がります。

・ポジティブな姿勢の維持
仕事をする上で、ポジティブな姿勢が成功への鍵となります。
高いレジリエンスがあれば、困難な状況に対しても前向きさを失わず、周囲にも良い影響をあたえることができます。

 

レジリエンスを育むためのリーダーの役割

ビジネスリーダーがレジリエンスを育むために、取り組むべきことは以下の通りです。

・前向きな姿勢を示す
常に前向きな姿勢を示すことが重要です。困難な状況でも希望を持ち、チームにとって良い方向に導くことが求められます。

・挑戦を奨励する
新しいアイデアやアプローチに、積極的に挑戦する文化を醸成することで、チームのレジリエンスを高めることができます。

・フィードバックを積極的に行う
フィードバックを通じて、部下やチームメンバーの成長を促すことができます。
適切なフィードバックは、レジリエンスを高める上で非常に効果的です。

・チームビルディングを行う
チームビルディング活動を通じてチームの結束を高め、困難に立ち向かう力を養うことができます。

・自己管理能力を高める
自身のストレス管理や時間管理能力を高めることで、チームに良い影響を与えることができます。

・学習と成長を促す
自己学習やチームメンバーの成長を促すことで、レジリエンスを高めることができます。

 

これらの取り組みにより、ビジネスリーダーはチーム全体のレジリエンスを高め、変化に対応し成長を遂げることができるでしょう。

 

革新の風を吹かせる組織

私がご支援するとある企業では、10年前からレジリエンスを高めるための活動が全社展開されています。改善や問題解決に挑む姿勢が徐々に変化し、その変化が業績にも表れています。

ここ数年では、行政、銀行、同業者など利害関係者からの見学も多くなっており、「注目を集める会社」になったそうです。

この企業では、レジリエンスというと幅広い活動が必要になると考え、自らの強みと弱みを分析しました。改善を諦めない力「改善レジリエンス」と、問題解決を諦めない力「問題解決レジリエンス」を高めるために、活動の具体化から始めました。

この企業の凄い所は「全社一丸」でこの課題に取り組んでいることです。

初期の段階では、経営幹部・管理職が「改善レジリエンスと問題解決レジリエンス」を高める訓練に挑みました。
特に共感力・対話力を高める訓練と、問題を細かく分けてシンプルに考える(チャンクダウン)訓練を二本柱で展開していました。

その後は、リーダー職や次世代リーダーにまで裾野を広げ、各階層に合わせて二本柱の訓練を継続して受けています。

経営者層では、「組織の風通しが良くなったのと、どんなときでも笑顔を絶やさない雰囲気が文化として定着し、それが業績にも表れている。だからこそ、全社員にこの訓練を受けさせる!」という方針まで打ち立てました。

確かに、他の組織と比べても、問題をポジティブに捉え、周囲を巻き込む姿勢は秀でるチームばかりです。

改善と問題解決にフォーカスしたレジリエンス育成の取り組みは、組織全体の強靭さを高め、変化に対応し続けるための重要な手段となっているようです。

これからも、業界に革新の風を吹かせる組織として発展することでしょう。

 

組織全体が変化に適応し、成長を続ける力「レジリエンス」。

高いレジリエンスを組織文化に根付かせる。

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問題/課題解決を現場目線から見つめ、クライアントが気付いている原因はもちろん、その背景にある奥深い原因やメンタルモデルも意識させ、問題/課題改善モチベーションを高めます。
その先の未来には、改善レジリエンスの高い人材が活躍します。

坂田 和則(サカタ カズノリ) マネジメントコンサルティング2部 部長 改善ファシリテーター・マスタートレーナー

坂田 和則
対応エリア 全国
所在地 港区

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