相手に「 YES !」と思わせる話し方
相手の納得モードには4種類ある
コミュニケーションについて学ぶことは、あなたの”話し方戦略”の質を高めます。
相手を「うん!わかった!」と思わせる”話し方”は、あなた自身も、組織にも強みとして働くのです。
今回は、説明力と説得力を高めるための、戦略についておはなしします。
あなたの説得力が変わる、相手に「 YES !」と思わせる話し方のスキルを身につけましょう。
人の認識に対する感覚は様々です。
何か同じ情報を得たとしても、「解った!」と感じる人もいれば、「解らない」と感じる人もいます。
これは、その人の「納得モード」と呼ばれるバイアスによって影響を受けています。
納得モードに関するバイアスは、四種類あります。
ひとつ目は「直感重視型」
モノゴトを直感で捉え、少ない情報から自ら情報内容を構成し、納得する思考パターンです。
ふたつ目は「期間重視型」
ある程度の期間をおいて、納得する思考パターンです。あまり、急がせたりするとストレスを感じるタイプです。
みっつ目は「回数重視型」
何度も同じ情報に触れたり、繰り返し経験をすることで納得するパターンです。「1回しか言わないので」という説明に対して、ストレスを感じるタイプです。
よっつ目は「疑心型」
モノゴトに対して、常に疑問を抱きながら考えるタイプです。その話の背景にある、原理原則や理論を話してみたり、経験をさせ納得させるとよいでしょう。
納得モードの特徴を知ろう
私のタイプは、直感型です。
ですから、人前で話すときにも、単刀直入に話をしたり、短い話で終えてしまうクセがあります。
ところが、周囲の人が全員「直感型」という訳にはいきません。
それぞれのタイプに合った説明をしないと、周囲を納得させることができないのです。
そして、それぞれのタイプを納得させるために、話し方の戦略を立てて話をします。
例えば
あなたの経験から、すぐにお解りいただけると思いますが、問題解決というのは分析が重要です。←【直感型に訴求する】
この分析がうまくいかないと、問題が複雑化してしまい、解決する問題も解決しなくなります。問題の多くは、複数の要因が絡まって起きているコトがほとんどです。
ですから、分析をするということが大切なのです←【回数重視型に訴求する】
例えば、不具合に対するクレーム問題があったとします。これには、根本的原因の追及が避けて通れません。これには、ロジカルシンキングやクリエイティブシンキングなどのロジックを活用しながら、原理原則に基づいたアプローチが必要です。←【疑心型に訴求する】
今日は、これらのことを学んでいただき、職場に戻られたら、ぜひ時間をかけながら、その効果を実感してみてください。←【期間重視型に訴求する】
トレーニングで誰でも身につけられます
そう、人を説得するには、それぞれのタイプに対して”語りかけ”るように、話をまとめ上げなければならないのです。
このように、”話し方”には戦略が必要です。
戦略を立案するには、人が持つバイアスの種類と特長を学ぶとよいでしょう。
例えば、1on1ミーティング。
あなたの”話し方”でスムーズに会話が進む人もいれば、あなたの”話し方”を受け入れない人もいます。
あなたは、相手のタイプに合わせて、戦略を立てなければ1on1ミーティングがもつ、本来の目的を果たすことができません。
また、昨今では、1on1ミーティングが組織の中で制度化されているケースも少なくありません。
この制度をファシリテートさせるためにも、リーダーに対するコミュニケーショントレーニングが大切です。
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坂田 和則(サカタ カズノリ) マネジメントコンサルティング2部 部長 改善ファシリテーター・マスタートレーナー
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