未経験者がPythonで簡単なツールを作れるまでの期間
先日、HRカンファレンスで「エンジニア育成するなら避けられない「Python」 人事が知るべき基本的知識と作法」というタイトルで、顧問理事の寺田さんと登壇してきました。
登壇した内容は以下でした。
1、自己紹介、会社紹介
2、Python及び当協会の関連ニュース
3、そもそもPythonとは?Python関連の基礎知識
4、人材育成コツ・トラブルのあるある、注意事項と回避法
5、正しいPythonを学んでいるかのチェック方法
(試験問題の実際も解説)
6、アンケートの依頼
(Pythonマグカップのプレゼント応募方法の説明
HRカンファレンスには初めての登壇ということもあり、また注目のPythonに関する登壇ということもあり、180名近いお申し込みを頂き、当日も多くの方にご視聴いただきました。質問も闊達に頂き、私もとても勉強になりました。
特に印象に残った質問というのは、以下でした。
「Pythonが不得手な分野としてスマホのネイティブアプリ」という説明を私がしたのですが、「ネイティブアプリって何ですか?」というご質問を頂きました。確かにネイティブアプリは一般的な用語ではなかったですよね。大変失礼しました。ネイティブアプリは、アプリケーションの実行環境自体がスマートフォンのOS上で直接動作し、画面表示もその動作するスマホ上に表示されます。ネイティブアプリとして開発を行った方が、より高速にアプリケーションを実行できることが多く、ネイティブアプリの形式をとる場合があります。
人事部の方に説明する際は専門用語を使わないように心がけていたのですが、うっかりしました。
他にもご質問を頂いていたのですが、最後に一つ、このコラムでも紹介したいと思います。ご質問いただいた内容は「初心者の方が自分の業務を便利にするような工夫をPythonで開発できるようになるまで、どれくらいの期間がかかりますでしょうか?」という内容でした。この質問は人材育成という観点では、大変気になる部分だと思います。
質問の内容も丁寧に書かれていますが、いざ解凍するとなると、対象となる初心者の方が、どの業務をされているかにもよりますので、ケースが多岐にわたってしまうため、一概に言えないところがあります。その前提で個人的な意見を述べると以下になります。
想定を、Pythonを使って簡単な計算ができるようなプログラムを組めるようになるにはという話に絞っていえば、当協会の認定スクールでは、Python入門コースを多く開催されています。多くの入門編の研修では、概要説明と環境構築、簡単なプログラミングをハンズオンで行うことが多いです。つまり先ほどのご質問に書かれている簡単なプログラムを組めるまでという回答を、認定スクールのPython入門コースでは実現しているということになります。多くの認定スクールでは、このPython入門の研修コースを平日昼間開催では、3日程度で実施することが多いです。(二日のコースもあります)平日の夜間コースでは週二日で1か月程度のところが多いように思えます。
もちろんすべてのコースが一律同じ内容で実施してはいないので、コースの内容によっては、より難しい分野に踏み込んでいるものもあります。一つの学習目安として認定スクールのコースカリキュラムを参考にされるとよいと思います。
- 資格取得
年間登壇約20回、連載数15本以上、顧問先14社を持つマーケッター。著書「ITエンジニア向け企画力と企画書の教科書」大手企業の職級査定審査員
日本を代表する大手企業を中心にマーケティング支援を実施。日本のIT業界の発展のためには教育が重要であると考え、LinuxやXML、PHP、Ruby on Rails、Python、IPv6の検定試験を立ち上げ、運営組織の代表を歴任する。
吉政忠志(ヨシマサタダシ) 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 江東区 |