【上司向け】部下と1on1でキャリアを語るために注意すべき点
働き方改革による労働時間削減や
コロナの感染拡大防止のためのテレワーク導入などにより
オフィスで顔を合わせて会話をする時間が減少する傾向にあります。
一方、個の時代に、ひとりひとりに焦点をあてた
キャリアサポートも必要不可欠です。
そのため「1on1」など
対話の時間を設ける企業が多くなりました。
私自身、上司の方に、部下のキャリアサポートについて
お話させていただく機会が増えました。
そこで、今日は1on1でキャリアについて話す際
気を付けてほしいことをお伝えしたいと思います。
意識しておいていただくと対話の質があがると思います。
部下の方の研修でよくあがってくる意見に
「上司に自分の価値観を知ってほしいのに・・・」
「価値観を理解してもらえない」
という意見が多いのです。
キャリア論の中に
組織心理学者 エドガーシャインが提唱した
8つの価値観
キャリアアンカーという概念があります
簡単にいうと
仕事をする上で何を大切にしたいかは
ひとそれぞれで、
その大切にしたいことは8種類あるというものです。
ざっとご紹介すると
・総合、管理
・自律、自立
・特定、専門
・安全、安定
・挑戦、克服
・創意、創業
・生活、様式
・奉仕、貢献
価値観ですので、その人の軸ともいえる部分です。
この価値観は、気を付けなければ
自分が関心のない価値観に関しては
意識を向けないという問題があります。
たとえば、仕事をする上で
「総合・管理」たとえば「昇進する」ことに
価値を感じている上司がいたとします。
一方で、「生活・様式」ワークライフバランスなどは関心がないとします。
しかし部下は「生活・様式」「ワークライフバランス」を
一番大切にしたいと考えている。
問題になるのは、上司が「ワークライフバランス」ということに
あまり価値を感じておらず
意識を向けていないという状況になった場合
それはもはや対話ではなく、上司の価値観の押し付けという
コミュニケーションになってしまいます。
たとえば、
「目の前に昇進のチャンスがあるのにワークライフバランスなどぬるいことを言う」
などになってしまうわけです。
価値観が異なることは悪いというわけではないです。
価値観はひとそれぞれで当たり前なのですが
対話の仕方がまずいのです。
この状態を回避するためにはどうすれば良いのかというと
まず、上司は自分の価値観を知っておくことです。
自分で「重視するもの」「重視していないもの」を把握しておくのです。
これを意識しているか否かで
対話の質は随分変わります。
組織の対話を、成果に結びつくものとするためにも
ただ、なんとなく話すのではなく
話す姿勢をつくることも重要です。
今回は、話す前のベースづくりについてお伝えしました。
キャリアについて、どのように話すのかは
あらためて、お伝えしたいと思います。
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- 営業・接客・CS
人材業界で20年以上の実績があり、コンサルタントや講師として様々な組織や人の”働く”をサポートしてまいりました。その豊富な経験が強みです!
最大手人材会社でキャリアコンサルタント・研修講師(西日本研修立ち上げ)。在職中は各賞の獲得、有名サイトでは登録660社のうち西日本第5位のコンサルとして掲載される。その後JAL系研修会社で多種多様な企業研修の実績あり。キャリ・ソフィア代表。
木山 美佳(キヤマ ミカ) 株式会社キャリ・ソフィア 代表取締役
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