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プロフェッショナルコラム

企業で1on1が導入されている理由

  • 2020/09/02 15:00
  • テーマ:1on1

皆さまの企業では「1on1=上司と部下の定期的な面談」を実施していますか?

 

2017年3月に『ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法』(本間浩輔著 ダイヤモンド社)が出版された後、1on1を導入する企業が増えました。

 

なぜ、これほど1on1が広まったのか? その背景には「若手の離職」があると見ています。

 

私は、2019年度、企業・省庁の1000名以上の管理職の方に、1on1(コーチング)研修をご提供いたしました。そのご相談のほとんどが

「以前よりも、若手が辞めるようになっているんです・・・」

というお話から始まりました。

 

若手の離職を防ぐ鍵となるのが、「エンゲージメント」です。

 

ウイリス・タワーズワトソン社は、エンゲージメントを

「従業員の一人ひとりが企業の掲げる戦略・目標を適切に理解し、自発的に自分の力を発揮する貢献意欲」

と定義しています。

 

私は、多くの企業の方々とお話をしてきた経験から、もう少しシンプルに

「社員の『この職場で働き続けたい』という意欲」

と定義しています。

 

では、社員が「この職場で働き続けたい」という意欲を持つためには、何が重要なのでしょうか?

 

若手〜中堅といわれるミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)が重視する仕事のモチベーショントップ3は下記です。

「仕事の意味=社会的価値」

「学習」

「家族のような人間関係」

※ATD International Conference & Expo 2016での発表

 

これらが職場に欠けると、今の若手は転職活動を始めるといわれています。

(余談ですが、最近は、スマホだけもって人材紹介会社に訪問し「なんかいい仕事ないですか〜?」とキャリアアドバイザーに相談する若手も増えているそうです。)

 

1on1を実施することで、

・忙しく、視野が狭くなっている部下に対して、自分たちの仕事の意味・社会的価値を実感してもらう時間を創ることができます。

・「日々の仕事を回しているだけだ」と思っている部下に対して、仕事を通してどんな学び・成長があったかを掴んでもらうことができます。

・上司は以前よりも部下に関わる時間が増え、部下に「この上司にお世話になっている」と思ってもらうことができます。

 

これらを通して、

「今の仕事の意味・社会的価値を感じることができている」

「仕事を通して、学ぶことができている」

「私は、上司と良い人間関係を築けている」

と、社員に思ってもらい、エンゲージメントを高めていくことが可能になのです。

 

若手の離職にお悩みで、1on1をまだ導入していない企業の人事部の皆さま、ぜひ1on1をご検討されてみてはいかがでしょうか?

 


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コラム執筆者
後藤 照典
後藤 照典(ゴトウ アキノリ)
アイディール・リーダーズ(株)COO
エグゼクティブコーチング、Purposeを軸にした組織変革を支援するプロフェッショナル
エグゼクティブコーチングを通して、経営者・ビジネスリーダーの行動変容を支援します。管理職向けコーチング研修の実績多数。また、組織のPurpose(存在意義)を明確にし、組織を変革するコンサルティングを得意としています。グロービス講師。
得意分野 モチベーション・組織活性化、リーダーシップ、マネジメント、コーチング・ファシリテーション、チームビルディング
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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