なぜ研修が必要なのか。まだ研修が必要なのか。
「なぜ研修を行なうのでしょうか?」
この質問に、皆さんはどう答えますか。
正解というものがあるのかどうかはわかりませんが、
私は「終身雇用という日本の慣行によるもの」だと考えます。
もし、欧米のように人材が流動化している状態であれば、
会社側がお金をかけて社員を育てる意味がありません。
それは、せっかく育てた人材が転職したりヘッドハンティング
される可能性が高いからです。
そのため、欧米では自己投資として個人個人が自分に必要なことを
自ら学ぶというスタイルが一般的です。
一方、日本では終身雇用が基本なので、せっかく育てた人材が流出
するリスクが低く、会社が教育を行なうメリットが生じます。
そして、社員全体のレベルを上げていくことで、組織の力も強化され、
成長につながるのです。
しかし、一方で、自主的に成長しようとする個人の意識が弱くなる
という最大のデメリットが生じており、国際社会における競争力の
低下につながっているとも言えるでしょう。
さて、日本においては終身雇用は残っているものの、人材の流動化が
広がっています。その背景は、転職がしやすくなったことが一番の
原因だと思われます。
では、せっかく育てた人材が流出しやすくなった今、研修のあり方は
今のままで良いのでしょうか。まだ研修が必要なのでしょうか。
個人的な考えとしては、終身雇用が続く限り、一定の研修は必要だと
思います。ただし、「終身雇用にあぐらをかく人材」や「成長して
転職する人材」に対して無駄な費用をかけてしまうことになりかねません。
企業規模や業種業界によって対応は異なるので「こうした方が良い」と
一概には言えないのですが、少なくとも今までの教育体系を見直し、
研修のあり方を含めた社員の育成プロセスを見なうべきなのでは、
と強く思うのです。
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効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
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飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
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